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八条学園怪異譚
第四十七話 洋館ではその十五
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変わっていたとはな」
「ううん、歴史だね」
「今もまだ格差がある」
 東西ドイツの格差は途方もないものだった、その差は今も完全には埋まっていないのだ。
「その格差の惨めさまで思いだす、だからな」
「フランケンさんは代用コーヒー嫌なんだね」
「どうしても好きになれない」
「そうなんだね」
「しかし日本のインスタントコーヒーはな」
 それについては、というのだ。
「好きだ、では今日もな」
「うん、皆で飲もうね」
「こうしてな」
 狼男とミイラ男も応える、そうしてだった。
 七つのコーヒーが出される、ビクトルも愛実達も妖怪達もそれぞれ受け取る。しかしジョシュワだけはだった。
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