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転生者が歩む新たな人生
第46話 修学旅行−4日目−
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、肝心の木乃香なんだが、色々検討され、結局魔導師の師匠であるオレが月村の分家という立場のため、「遠坂木乃香」として養子として入り、生きて行くことになった。一応木乃香が18になったら、別の月村の分家として分かれるかは選択できるとのこと。
 それ以外はどっかの家に嫁ぐという選択肢がほとんどだったので、これはもう仕方ないと木乃香に納得してもらおう。
 結局、新組織のために「近衛家」という元の長の家系を消したいんだろう。
 煌武院会長改め、日本異能協会中部支部煌武院支部長が掛け合ってくれて、資産面等かなり譲歩してもらえたようだ。

 あとオレの方は、オレの報告で文部科学省も充分な裏が取れたということで、麻帆良学園の潜入捜査はお役ご免となった。修学旅行後、即転出できるよう文部科学省からの転出届け−−−大臣と埼玉県の教育委員会委員長と関東魔法協会理事長の押印済みだ−−−をもらったので、長いようで短かった教員生活もこれで終わりだ。

 ついでに言うと木乃香も海鳴に引っ越すことになる。保護者欄に関しては、父親が急病−−−石化が病かは微妙だが−−−のため、叔母の鶴子さんが名前を出すこととして書類は作成する。木乃香の母親のほのかさんは近衛門の養女なので、木乃香と近衛門は血が繋がっていない。よって木乃香が近衛家から外れることによって完全に無関係となれるのだ。これは実に大きい。

 木乃香の承諾をもらい次第、養子縁組から麻帆良学園退学、引っ越しの手続きを迅速に行い、近衛門に横やりを入れられないように気をつけよう。

 まぁ、細かなこととしては、今回のエヴァへの報酬として、「登校地獄の解呪」の組織としての契約とナギ・スプリングフィールドの行方の手かがりとして、ナギが賃貸して使っていた別荘−−−ナギ個人の物ではなかった−−−内の捜索の許可がおりたり、月村家として、SE(システムエンジニア)として優秀な千雨の両親のヘッドハンティングが決定したりなどがあった。





 なお、木乃香はある程度予想していたのか、気丈にもゴネることもなくすべて了承した。    
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