新たなる力へ
Trick60_私と本気で模擬戦をして!
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
・・・何もできなかった。結局、アイツに助けられて」
「アイツとは、上条さんですか?」
「うん。私は何も助けられないで、美玲が大怪我を負った。
信乃にーちゃんが助けに来なかったら、私達は死んでいた。
助けに行ったはずなのに、何もできずに逆に助けられただけ。
ほんと、私って何の為に行ったのかな」
「・・・・」
「それは違います、とミレイは即刻否定します。
お姉さまが出した色取り取りの電撃、あれが無ければ一方通行の一撃で
私は死んでいました。
・・・不思議です。昨晩の実験で、御坂は死んでいるはずです。
それは一万回以上繰り返されてきた、当たり前のことでした。
それなのに今この瞬間も活動を続けています。
ミサカ達は殺されるために造り出されました。
ただそれのみが存在意義であり、生み出された理由でした。
しかしお姉さまとあの少年、信乃にーさまによって、その目的が失われました。
リストラです。無色です。絶賛路頭に迷い中です。
だから、ミサカにも生きるという事の意味を見いだしたいと思っています」
「ミレイ・・・」
「実際は働いたら負けかな、とミレイは心の内を晒します」
「変な自我芽生えた!?」
「冗談です。
これからも一緒に探すを付き合ってください。
とミレイは精一杯のワガママを言います」
「・・・本当にダメなお姉ちゃんね、私ってぱ。
妹にも慰められてさ」
「お姉さまがダメダメなのは前から知っていました、とミレイは毒を吐きます。
ダメダメですが、それでもミレイは御坂美琴をお姉さまだと思っています」
「・・・ありがとう。
でも、それだけじゃ私が納得できない」
美玲に向けていた体を、信乃の真正面に回り込み、そして堂々と言い放った。
「お願い、西折信乃さん。私と本気で模擬戦をして! 誇りを賭けて!!」
「――誇りを、ね」
誇り(プライド)を、族章を賭ける。
奇しくも、美琴の挑戦状は暴風族の開戦と同じワードだった。
「いいぜ、賭けてやるよ。俺の誇りを」
つづく
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ