新たなる力へ
Trick60_私と本気で模擬戦をして!
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は完全に腹ペコキャラになっていた。
さらに本人が言うとおり、成長期に入ったかのように体格が少し大きくなった。
ぼかして言えば、身長とか、胸囲とか、胸囲とか・・。
「「「いただきます」」」
シュパッ!
一方通行と戦っていたよりも素早い気がする動きでドーナツを食べ始めた。
「モグモグうまうま、とミレイは効果音と感想を自分で言ってみます」
「このドーナツ、美雪と美玲さんが昨晩つくったものですよね? 美味しいです」
「片手ですけど頑張りました、と御坂は自分の努力をアピールします」
「私も作った事のないレシピだけど、成功みたいだね♪」
校舎の日影にレジャーシートを敷き、その上でバスケットの中身を広げ食べる。
信乃や美雪は割とゆっくり食べていたが、その2倍のペースで美玲は手と口を動かしていた。
適当に雑談を交えて、楽しいおやつ時間をすごした。
「信乃にーちゃん、本当に来てたんだ」
「おや、御坂さん。夏休みに学校にいるなんて珍しいですね。
あと信乃にーちゃんって言わないでください」
おやつで腹を満たし、バスケットとレジャーシートを片付けている時、
現れたのは御坂美琴だった。
「ちょっと信乃にーちゃんに用があって。湾内さんが昨日見かけたって言ったから。
良かった。信乃にーちゃんとあの子、美玲も元気そうで良かった」
水泳部の練習で学校に来ていた湾内とは昨日会った。
湾内と美琴は同じ学生寮にいるので、
「そうですか。立ったままなのもなんですし、お茶を淹れますから座ってください」
「いいよ、片付けているってことは休憩が終わったってことでしょ?
あまり邪魔したくないし、作業しながら話を聞いてくれればいいからさ・・・」
「? まぁ、作業は進めたいですし、それでもいいですけど」
妙に落ち込んでいる美琴だった。顔色も若干悪い気がする。
その様子に自分から話しかけずに、自分から話すのを待つ事にして塗装修理を続けた。
「・・・・」
「車に乗っている黄色の箱を取ってきてもらえますか?」
「信乃にーさま、レモン色の黄色とオレンジに近い黄色がありますが?
とミレイは適格ではない指示に詳細を求めます」
「あぁ、ごめんなさい。レモン色の方をお願いします」
「了解です、とミレイはてきぱきと行動します。どうぞ雪姉さま」
「ありがと♪」
「あの、信乃にーちゃん」
「なんですか? 美雪、ありがと」
「ん♪」
「私ね、お願いが・・あってきたの・・」
いつもの勝ち気な美琴としては珍しく、今にも消えそうな声だ。
「私ね・・あの子を、美玲を助けるために≪実験≫の場所に行った」
「うん」
「でも
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