新たなる力へ
Trick60_私と本気で模擬戦をして!
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で降りながら壁際の塗装をしていた。
「美雪お姉さま、信乃にーさまの本職は、本当に塗装とは関係ないのでしょうか、
とミレイは金具なしロープで昇り降りするサルを見て真実を知りたくなりました」
ロープには金具などは無く、特殊な紐結びをして固定している。
一見して危ないように見えるが、軽快に昇り降りをする姿は安心して見れた。
「本職じゃないって聞いているよ♪
でも≪何でも屋≫をしていたって聞いたから、ロープの使い方ぐらい知っていると思うよ♪」
「無駄に廃スペックですね、とミレイはモンキーを見上げます」
「誰がサルだって、誰が」
「信乃が♪」「信乃にーさまが」
「そこはちょっと誤魔化すとか否定してくれ。美雪も同意するな」
真正面から馬鹿認定された事で、逆に怒りを感じずに呆れた。
校舎の修理は信乃がいれば十分だが、まだ歩くのが精いっぱいの美玲と、
時宮が原因で爆弾を持っている美雪
どちらも放ってはおけない。
ということで一緒に常盤台中学の修理に来ていた。
理事長に急ぐために人員を増やしたと言ったら、喜んで学校へ入るための許可証を2つ追加発行してくれた。
美玲は車から指示された道具を捜し、取り出して美雪に渡す。
美雪は信乃の近くまで運ぶ。という作業を行っている。
2日後から信乃は≪小烏丸≫の活動で用事が入っているので、塗装修理は明日までに
終わらせないといけない。今までの速度と比べるのが馬鹿らしくなるくらい
修理作業の速度を上げた。
また、作業時間を日の出から日入りまで伸ばしており、
その甲斐あって残りは下の一部だけとなった。本日で完了できるペースだ。
「信乃、もう少しで終わるなら一度休憩しない♪?
ちょうど3時でおやつ時間にしようよ♪」
「そーだな。あと1時間あれば全部終わるし。
美玲さん! 休憩にしましょう! 車からお菓子を持ってきてください!」
「了解です、とミレイは『この時を待っていた!』とばかりにお菓子を持って走ります」
サイドポニーテイルにした長髪を揺らしながら、バスケットを持って車から走ってきた。
その格好は美雪のコーディネイトの私服。
もう少しで外してもいい頭の包帯をニット帽で、左腕が無いのをサイズの大きい服で誤魔化していた。
学生と何人か挨拶をしたが、服と髪の雰囲気の違いにより、
美玲が『常盤台の超電磁砲』のクローンだと気付く人は一人もいなかった。
「美玲さん、食べるのが本当に好きですね」
「でも太らないよね、玲ちゃん♪」
「成長期なので、あと甘いものは別腹です、とミレイは早く食べようという催促を
言わずに少しだけ我慢します。ほんの少しだけ」
美玲
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