第七話「ドクター・ワイリー/Dr・W」
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を振りかざすが、
「……!?」
その刹那、フェイトを拘束していたロープは一瞬にして千切れ、そこにはフェイトを抱きかかえて距離を取るロックマンとなったゼロの姿があった。
「あなたは……ワイリー博士の?」
「おい?拷問にしてはやり過ぎるだろ?まるで捕虜への虐待じゃないか……!」
「親子の間に他人が口を出さないでもらいたいわね……?」
「親なら……母親なら、我が子にそんな仕打ちは無いと思うが?」
「何度も言うようだけど、親子の間に他人が口を挟まないでもらいたいわ……?」
すると、ゼロは突如背後から巨大な拳に殴られてフェイトを振り落とし、ゼロは柱にぶつけられた。
「ぐぁ……!?」
「ぜ、ゼロ……!?」
痛々しい体を起き上がらせようとしたフェイトを、先ほどの巨大な両手が彼女の体を鷲掴んだ。フェイトは両足をバタつかせて抵抗するが、巨大な両手はびくともしない。それは彼女よりも巨大で、全長五メートルもある巨体を持った人型レプリロイドであった。ゼロは吐血しながらそのレプリロイドの名を言う。
「シ……シグマ隊長!?」
シグマ、それは近日ワイリーの反抗に乗じてイレギュラーとなってハンターを裏切った最強の戦士であり、幼少のころからゼロを鍛え上げてきた彼の師匠でもあった。
「ったく、だからお前は甘ちゃんなんだよ?」
シグマの影からもう一人、紫色のアーマーに、右肩にはバスターキャノンを搭載したシグマに続く強者の戦士VAVAがゼロを見下ろしていた。
「VAVA……!」
起き上がるゼロは彼を睨みつけたが、VAVAはそれが気に障り起き上がろうとするゼロの腹部を彼の爪先が勢い良く蹴りあげた。
「うぅ……!?」
「ゼロ……前から気にくわなかったんだよ?テメェは何時も手加減ばっかしやがって!そんなんじゃ、ワイリー博士の護衛は勤まらんぞ?」
そうしてVAVAは気が済むまでゼロをいたぶり続けた。そんなゼロの姿をシグマの手に捉えられているフェイトには耐え難かった。
「やめてっ!ゼロに……ゼロに酷いことしないで!?拷問は私が全て引き受けます。だから、ゼロに乱暴はしないで!?」
「フェイト……気にするな、俺ならこう仕打ちは離れている。お前は黙って見ていろ……」
「カッコつけるなぁ!」
そしてVAVAの拳がゼロの頬を殴る。ゼロはブッ飛ばされてふたたび柱にぶつかった。
「今回はここまでで許してやる。二度と出しゃばった真似するんじゃねぇぞ?」
ケラケラと笑いながらVAVAと、口を閉ざしてフェイトを開放し、VAVAと共にこの場を後にした。
その後、フェイトを担いで酷い打撲だらけの顔でゼロが吐血しながらプレシアの部屋から出てきた。そこをアルフが急いで駆け付ける。
「フェイト!……ゼロ!?あんたどうしたのさ!?」
二人を抱えて、アルフが訳をききだした。ゼロは任務
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