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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
第七話「ドクター・ワイリー/Dr・W」
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とカードを手に持ち微笑んだが、そんな彼の隣でバッファリオが今にも吐きそうな状態で酔い止め薬を飲んでいたので微笑むというよりも苦笑いになった。

Drワイリーのアジト、高自空間内『庭の庭園』にて

不気味な自空間の中を更に不気味を増長させる巨大な岩の建築物が浮遊していた。これこそドクター・ワイリーのアジトであり、またフェイトの母親プレシア・テスタロッサが住む豪邸でもあった。そして、そんなプレシアの宮殿のような豪邸の空間から鞭で叩きつける音とその痛がる少女の唸りが静かに響いていた。
「たったの四つ……?」
銀髪に紫の唇、そして冷酷な瞳で椅子に腰かけながら拷問を受けるフェイトを見つめる母プレシアの姿があった。
「これは、あまりにも酷いわ……」
そう彼女は娘のフェイトを宥めた。フェイトは手首を拘束され、吊るされていた。彼女の体中には鞭で叩かれた切り傷が所々に見える。
「いい?フェイト……」
プレシアは椅子から離れてフェイトへ歩み寄った。
「あなたは私の娘、第魔導士プレシア・テスタロッサの一人娘……」
プレシアはフェイトの顎を抱え、こちらへ向けた。
「不可能のことがあっては駄目……どんなことでも、そう…どんなことでも成し遂げなくてはならないの……」
「はい……」
フェイトは傷ついて疲れ切った体でそう答える。
「こんなに待たせておいて、上がってきた成果がこれだけでは……母さんは笑顔であなたを迎えるわけにはいかないわ……わかるわね?フェイト……」
「…はい……わかります」
「だからよ?だから、覚えてほしいの……もう二度と、母さんを失望させないように」
プレシアの握る杖が紫状に光り、それが鞭へと変わった。
「……!?」
フェイトはそれを見て目を丸くした後、目を固く瞑った。そして、この空間にフェイトの叫び声が響いた。そんな彼女の叫びを遠くの柱に隠れてアルフは耳を塞ぎ続けてきた。
「何だよ……あんまりじゃないか!?」
アルフはゼロが来るまでこの場で待たされているが、フェイトの叫びを聞くたびに、もう我慢の限界だった。彼女はフェイトが拷問を受ける部屋の扉まで行くが、ゼロとの合流を思い出し、必死に抑えた。
(あの女の、フェイトの母親の異常さとか、フェイトに対する酷い仕打ちは今に始まったわけじゃないけど、今回のはあんまりだ!一体何なんだ!今回のロストロギアは、ジュエルシードはそんなに大切なもんなのか!?)
いずれ鞭の音が止み、プレシアはフェイトに語った。
「ロストロギアは、母さんの夢をかなえるためにどうしても必要なの……とくにあれは、ジュエルシードは他のと比べて遥かに優れている。あなたは優しい子だからためらってしまうことがあるかもしれないけど、邪魔するものがあるなら潰しなさい?どんなことをしても……」
そしてプレシアはもう一振り鞭
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