ナツティアネコFight!
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猫が2匹。
――――正確には、猫の被り物をしたナツと、黒猫耳に尻尾に肉球模様の手袋をしたティア。
「うひひ・・・ハッピー驚くだろーな、コレ。ついでにエルザも脅かしてやっかな」
「本気で殴られるわよ」
「待てよ・・・ルーシィの方がリアクション面白そうだな。なぁ?ティア」
「そんな事呑気に話してる場合じゃないでしょバカナツ!まずはコレを取るべきよ!」
こんな状態だというのにいつもと変わらない様子のナツに、イライラが頂点に達しそうなティアが叫ぶ。
「ジ・エンドだゼ。ボーイ&ガール」
――――その背後に銃を構えたウォーリーがいる事も知らずに。
「くそっ!ウォーリーもミリアーナも『通信』を遮断してやがる!これじゃどこにいるのか解らねぇ!」
シモンとショウを加えたメンバーは、ナツとティアを探して楽園の塔の中を走っていた。
「通信?」
「思念伝達魔法の事だよ」
首を傾げるルーシィにルーが説明する。
思念伝達魔法。
頭に直接『通信』をして話しかける事が出来る魔法だ。
「大丈夫か?ショウ」
「うん。姉さんがいてくれるから・・・」
他の皆より少し後ろを走るショウにエルザが足を止め、声を掛ける。
ショウは俯きがちに答え、エルザは優しげな笑みを浮かべた。
「なァ・・・アイツ・・・本当に信用していいのか?確かに俺達を殺そうとしなかったのは認めるが、あの時ナツとアルカ、それにルーシィとルーは死んでもおかしくねぇ状況だった」
ジュビアの隣を走るグレイは、前を走るシモンに疑惑の目を向ける。
確かにグレイとジュビア、ティアは大丈夫だとして、ジェラールに裏切られている事を知らなかったショウやウォーリー、ミリアーナから攻撃を受けたナツやアルカ、ルーシィやルーはヘタをすれば死んでいたかもしれない。
ルーが自力で拘束を破った事やアルカが熱風を纏って銃弾を燃やした事、ナツが口に銃弾をぶち込まれても大丈夫な体質(?)の人間だった事が幸いしただけだ。
「言い訳をするつもりはない。あの程度で死んでしまうような魔導士ならば、到底ジェラールとは戦えない」
「聞いてやがったか」
グレイの声が聞こえていたシモンは答える。
「それに俺には確信があった。ナツは死なない」
「あの・・・あたしやルーやアルカは?」
ルーシィの疑問は無視された。
「お前達はナツとティアの『本当の力』に気づいてないんだ」
「本当の力?」
アルカが首を傾げ呟き、シモンは頷く。
「ナツに真のドラゴンの力が宿る時・・・そして、ティアの中に眠る『巫女』の力が目覚める時・・・邪悪は滅びゆく」
「へっくし!」
「くしゅっ・・・」
同時刻、ナツと
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