ナツティアネコFight!
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いつまで被ってんのナツ、ソレ。ティアもいつまでカチューシャとか付けてんの?」
「とれないんだよ」
「好きで付けているんじゃないわ」
ハッピーの問いかけに、ナツとティアは同時に答えたのだった。
コン。
チェス盤の上の、弓矢を構えた兵士の駒とネコの駒が、ドラゴンの駒とドレスを着た女王のような駒が倒す。
「シモンとショウは裏切った。ウォーリーとミリアーナは火竜と海の閃光が撃墜・・・と」
ジェラールはナツ達の戦いをチェスに見立て、状況を把握しているようだ。
王のような駒はジェラール、その向かいに立つ騎士の駒がエルザだろう。
大きな壁のような駒と上から見るとバツ印に見える駒はショウとシモン。
水瓶のような駒はジュビア、その近くの鍵の駒はルーシィ、犬の駒はルー、炎を具現化したような駒はアルカ、氷の駒はグレイ、そして今ウォーリーとミリアーナを倒したドラゴンの駒はナツ、女王のような駒はティアだろう。
「やはりゲームはこうでないとな。一方的な展開ほど、退屈なゲームはない」
楽しそうにチェス盤をいじるジェラールに、見かねたヴィダルダスが声を掛ける。
「ジェラール様。早くエルザを捕らえ、『儀』を行いましょう。もう遊んでる場合じゃありませんぞ」
「ならばお前が行くか?ヴィダルダス」
ジェラールの言葉に反応するヴィダルダス。
「よろしいので?」
「次は・・・こちらのターンだろ?」
そう言って、チェス盤の王の駒の前に新たな4つの駒を乗せる。
1つは鳥の駒。
1つはギターの駒。
1つは着物を着た駒。
そして最後の1つは、2人の子供が並び立つ駒。
それを見たヴィダルダスは二カッと笑う。
「ん?ボクも出番かな?」
そう言って部屋の柱の影から姿を現したのは、オレンジ色のショートカットの少女。
見るだけで活発そうなイメージを持たせる服装で、その右腕には見慣れない紋章があった。
「フン」
ヴィダルダスは腕を十字にして俯き、ビキビキ・・・と一気に魔力を込める。
魔力が一気に解き放たれた、瞬間。
「暗殺ギルド、髑髏会、特別遊撃部隊・・・三羽鴉。お前達の出番だ」
ジェラールの前には3人の人物が立っていた。
「ゴートゥーヘール!地獄だ!最高で最低の地獄を見せてやるぜェーーーーーっ!」
先ほどまでの真面目で物静かそうな雰囲気が一変、一気にパンクファッションになった男・・・『ヴィダルダス・タカ』。
「ホーホホウ」
背中にロケットを背負い、その名の通りの頭部をした男・・・『梟』。
「散りゆくは、愛と命の、さだめかな。今宵は祭りどす
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