ナツティアネコFight!
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をやるしかねぇっ!行くぞティア!」
「アレって何よ!」
「アレはアレに決まってんだろ!」
「アレだけで分かる訳ないでしょ!詳しく内容を説明なさいな!」
ナツはとある作戦を思いつくが、ティアはナツの言う『アレ』が解らない。
「だーもう!先に俺がやるからお前は見てろっ!」
このまま言い合いをしていても埒があかないと悟ったナツは、すぐさま自分の考えた『アレ』を決行する。
その名も・・・!
「必殺!『苦しんでるネコ』!」
そう叫んだかと思うと、被り物の目から本当に涙が溢れ出す。
「に゛ゃあああ・・・」
ナツの作戦「必殺『苦しんでるネコ』」とは。
猫の被り物をしている自分が、どしゃぶりの雨の中寒さに震えるネコのように苦しむネコを演じ、無類の愛猫家であるミリアーナの心に訴えかける、というものだった。
この作戦を知ったティアは「・・・解らなくて良かったわ。あれ絶対にやりたくないもの」と呟いたが、その言葉は誰の耳にも入らない。
「あ・・・」
そんなナツを見たミリアーナの目に涙が浮かび、そして・・・
「!」
「あら」
見事に作戦は成功し、ナツだけでなくティアを拘束していたチューブまでもが解けた。
ミリアーナビジョンでは、ナツだけでなくティアも苦しんでいるように見えたのだろう。
「何してんだミリアーナ!」
「だって、ネコネコが・・・」
拘束を解いたミリアーナを責めるウォーリー。
が、あくまでミリアーナはネコの心配をしただけだ。
・・・そこにいたのは本物のネコではなく、被り物やカチューシャを付けた人間なのだが。
「おっし!俺は四角!ティアはネコ女な!」
「私が殴りたいのはコイツじゃないけど、やってやるわ!」
「行けー!ナツー!ティアー!」
魔法を封じられなくなったナツは両手に炎を纏い、ティアは両手の指先に水で構成された爪を生やす。
ほぼ同時に地を蹴り、ナツはウォーリーに、ティアはミリアーナに向かって駆け出した。
そして――――――――
「火竜の翼撃!」
「大海化猫!」
ナツは両腕の炎でウォーリーを吹き飛ばし、ティアは水の爪でミリアーナを十字に斬りつけた。
「イエース!」
「みゃああ!」
それを喰らったウォーリーのサングラスは割れ、2人はほぼ同時に気を失う。
「ふいーっ!四角へのリベンジ完了したぞー!」
「あの巨漢はどこにいるのよ!一発は殴ってやりたいのに・・・」
すっきりしたように言うナツと、カジノでの一件でシモンに怒りを見せるティア。
が、残念ながら、ティアがシモンを殴る事はないだろう。
もうシモンはナツ達の味方なのだから。
「
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