ナツティアネコFight!
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ティアは何故か同時にくしゃみをしていた。
「うわっ!口の周りがふけねぇ!キモチワリィ!」
「自業自得よバカナツ。にしても、誰かが噂でもしているのかしら?」
「くそっ!やっぱ取った方がいいかな。てか、取れねー」
ナツが自分の被る被り物を必死に引っ張るが、ピクリとも動かない。
無駄な行動はしたくないらしく、ティアは取ろうとせず目に映る尻尾を鬱陶しげに見つめる。
そんな2人の背後には、銃を構えたウォーリー。
2人のうち、ナツに銃口を向け狙いを定め、引き金を引こうとした、その時!
「ダメーーーー!」
その銃を持つウォーリーの腕が何者かによって動かされる。
「ミ・・・ミリアーナ!」
その人物とは、ミリアーナだった。
間一髪のところで銃弾外れ、壁に銃弾が直撃した音に反応したナツとティアは振り向く。
「四角!」
「・・・誰?」
驚いたように叫ぶナツと、面識のないウォーリーに率直に尋ねるティア。
「な、何をするんだ!せっかくのチャンスを!」
突然乱入してきたミリアーナに文句を言うウォーリー。
乱入してさえ来なければ、あの銃弾は確実にナツに当たっていた。
その文句に対し、ミリアーナは超真剣な顔でウォーリーを真っ直ぐ見つめ・・・
「ネコネコいじめちゃダメなのー」
言った。
ただ単に、猫の被り物と黒猫一式セットを装備した2人を猫だと思い込み、無類の愛猫家であるミリアーナは猫を守っただけである。
「ネコじゃねェゼ!見りゃわかんだろ!」
「「・・・」」
だが、どこからどう見ても2人は人間である。
そんなウォーリーとミリアーナの会話を聞いた2人は顔を見合わせ、頷く。
「にゃー」
「みゃあ」
「ホラー!」
「テメェらっ!」
猫の鳴き真似に完全に騙されるミリアーナ。
ちなみにこの時、ティアが「バカじゃないの、あのネコ女・・・」と呟いたが、誰にも気づかれなかった。
「あん時はよくもやってくれたなァ!四角野郎ー!」
「誰だが知らないけど、とりあえず敵のようね」
ナツは怒りながら叫び、ティアは至って冷静に呟く。
「どけミリア!奴は敵だゼ!」
「みゃあ!」
戦闘態勢を取る2人を見たウォーリーはミリアーナを押し退け、こちらも戦闘態勢を取る。
「くらえ!ポリゴンアタック!」
叫んだと同時にウォーリーの体が四角くバラバラに分裂し、ナツとティアに向かって飛んでいく。
「!おっと!」
「動きが単純」
が、その攻撃を余裕で避ける2人。
「ネコバリアー!うははっ!」
「ハァッ!」
近くにあった胴体の長い猫のぬいぐるみを盾にして、ウォーリーの攻撃を防ぐナツ。
ティアは魔法鞭を握りしめ、鞭を撓らせ一撃
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ