暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
ナツティアネコFight!
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ティアは何故か同時にくしゃみをしていた。

「うわっ!口の周りがふけねぇ!キモチワリィ!」
「自業自得よバカナツ。にしても、誰かが噂でもしているのかしら?」
「くそっ!やっぱ取った方がいいかな。てか、取れねー」

ナツが自分の被る被り物を必死に引っ張るが、ピクリとも動かない。
無駄な行動はしたくないらしく、ティアは取ろうとせず目に映る尻尾を鬱陶しげに見つめる。
そんな2人の背後には、銃を構えたウォーリー。
2人のうち、ナツに銃口を向け狙いを定め、引き金を引こうとした、その時!

「ダメーーーー!」

その銃を持つウォーリーの腕が何者かによって動かされる。

「ミ・・・ミリアーナ!」

その人物とは、ミリアーナだった。
間一髪のところで銃弾外れ、壁に銃弾が直撃した音に反応したナツとティアは振り向く。

「四角!」
「・・・誰?」

驚いたように叫ぶナツと、面識のないウォーリーに率直に尋ねるティア。

「な、何をするんだ!せっかくのチャンスを!」

突然乱入してきたミリアーナに文句を言うウォーリー。
乱入してさえ来なければ、あの銃弾は確実にナツに当たっていた。
その文句に対し、ミリアーナは超真剣な顔でウォーリーを真っ直ぐ見つめ・・・

「ネコネコいじめちゃダメなのー」

言った。
ただ単に、猫の被り物と黒猫一式セットを装備した2人を猫だと思い込み、無類の愛猫家であるミリアーナは猫を守っただけである。

「ネコじゃねェゼ!見りゃわかんだろ!」
「「・・・」」

だが、どこからどう見ても2人は人間である。
そんなウォーリーとミリアーナの会話を聞いた2人は顔を見合わせ、頷く。

「にゃー」
「みゃあ」
「ホラー!」
「テメェらっ!」

猫の鳴き真似に完全に騙されるミリアーナ。
ちなみにこの時、ティアが「バカじゃないの、あのネコ女・・・」と呟いたが、誰にも気づかれなかった。

「あん時はよくもやってくれたなァ!四角野郎ー!」
「誰だが知らないけど、とりあえず敵のようね」

ナツは怒りながら叫び、ティアは至って冷静に呟く。

「どけミリア!奴は敵だゼ!」
「みゃあ!」

戦闘態勢を取る2人を見たウォーリーはミリアーナを押し退け、こちらも戦闘態勢を取る。

「くらえ!ポリゴンアタック!」

叫んだと同時にウォーリーの体が四角くバラバラに分裂し、ナツとティアに向かって飛んでいく。

「!おっと!」
「動きが単純」

が、その攻撃を余裕で避ける2人。

「ネコバリアー!うははっ!」
「ハァッ!」

近くにあった胴体の長い猫のぬいぐるみを盾にして、ウォーリーの攻撃を防ぐナツ。
ティアは魔法鞭(マジックウィップ)を握りしめ、鞭を撓らせ一撃
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