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やおよろずっ!!
狂った人形編
戻ったようで戻らない日常
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俺が狂った人形を倒した翌日。その話題はまるでタブーになったかのように話されることはなかった。
レイはいつも通り寝ていてマッチョが筋トレをしていて、天が本を読んでいる。
俺はというと学校から帰ってすぐからゲームをしていた。
あれから狂った人形を見かける事もない。
いつもの日常に戻ったのだ。
……あれ? なんだこの感覚、喜ばしいことなのに喜んでいない俺がいる。
思い当たる節なら少しある。
第一はルシフェルの存在だ。狂った人形が倒されても彼は動き続ける。
何か仕掛けてきてもおかしくない存在だ。
第二にその狂った人形だ。彼は人形だ。もし。組み立てただけで動けるようになるのなら……? これからも関わる、なぜだかそんな気がする。
戻ったようで戻らない日常、そんな日常だが喧騒に包まれているよりかはずっとマシだ。
そう思い手にしているゲーム機に目をやる。ぼっーとしていたのか敵に倒されていた。さっきからずっとこんな調子だ。いい加減ゲームも飽き喉が渇いたのでお茶を飲む。うむ、やはり選ばれたのは綾○でした。お茶で喉が潤う、しかし良く見ると冷蔵庫にはものが全然入っていなきった。……買い出し行くか、
俺はすぐさま用意を済ませ声をかける。
「今から買出し行ってくるから大人しくしとけよ。」

「うん! ところで天万、ペ○シ買ってきて!」
レイが元気良く要求する。
「まあそれぐらいならいいが、」

「俺にはプロテインを頼む。」
マッチョは随分豪華な要求をする。
「無駄に高いからやだ。お前が出すならいいが、」

「……ならいい、」
コイツ俺に出させる気だったなチクショウ、
一応、って言うか絶対天にも聞いておこう。
「天、お前も何かいるか?」

「私は別にいいよ。何なら手伝おうか?」
断ろうと思ったが、一瞬考えが浮かびお願いする。
「ならよろしく、」

「うん! がんばるよ!」
可愛えなぁ……
俺は天を連れて家を出た。


「なあ天、」

「何、どうしたの?」
俺と天は赤い空の下スーパー目指して歩いていた。
「お前は昨日の事どう思う。」

「え? 急にどうしたの?」
純粋無垢な目をして聞き返してくる。う……何か悪いな、
「狂った人形とかルシフェルのことだよ。」

「って言われてもね、うーん……」

「どんなにしょうもない事でもいい」

「うーん、強いて言うとルシフェル様が何も仕掛けてこなかった事だね。」

「あー、なるほどね、」
確かにランドがルシフェルに怯えてるからルシフェルと戦うのかな、的な展開だと思った。でも何故だろう、あんな強さの狂った人形を配下に置くほどの実力者だ。ルシフェルなら簡単に俺を倒せるはずだ。なあ、あくまで俺の憶測だが……
「もしかすると
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