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Angel Beats! the after story
約束
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そんなところを全部ひっくるめて俺はユイが大好きだ!!」
その言葉を残し、通話が切れた瞬間…
男の部屋のドアが吹っ飛ばされた。
そこから出てきたのはさっきまで電話をしていた先輩だった。
そして先輩が男に向けて言い放った。
「ユイは俺の女だ!!」
人生初の告白のされ方があんまりで呆れたけど…
私はその時思ってしまった。
(私…この人に恋して本当によかった)
☆
俺がユイのいる場所を見つけられたのは古くなった鉄の階段が軋む音が聞こえたからだ。
そこからは絞った範囲内にあるアパートに向かった幸いにもあの範囲内にあるアパートは一つしかなくすぐに分かった。アパートの2階で一人暮らしの男がいる部屋を見つけるのは簡単だった、一つの部屋だけ異様に汚かったからだ。
そこから俺は電話越しにユイに俺の気持ちを全て伝えた。こんな状況だが伝えるしかなかった、伝えなきゃいけなかった…
ドアを思いっきり蹴っ飛ばし、そこで縛られているユイとカメラを持っている男が立っていた。
俺は男を見た瞬間、怒りで頭が沸騰しそうになるが先にユイを縛っている縄を解きにいく。
「怪我はしてないか?」
「大丈夫です」
ユイの顔を見たら目が少し腫れている、それだけで十分だった。大切な人を泣かされて正気でいるほど俺は人間ができていなかった。すぐに男の方を向き、拳に力を入れる。
「ぼ、僕とユイちゃんの邪魔をよくも!」
男は持っていたカメラで襲いかかってくる、男が振り下ろしてくるカメラを避け俺は男の顔面を思いっきり殴り飛ばすと男は引き出しにぶつかり、気絶したらしく動かなくなった。まだ殴り足りないがユイを優先する。
縄と口を塞いでいる物を解いたと同時にユイが抱きついてきた。
「遅くなって悪かったな…ユイ」
俺はユイを優しく包み込む。
「信じてた…先輩が助けに来ることを…」
ユイの言葉は途中から涙声で聞き取りずらかったが言いたいことはちゃんと俺に伝わった。
泣くことが全く無いユイは俺の胸で今までに溜め込んだ分をまとめて出すかのように盛大に泣いた。
それから少し経ち警察のサイレンが聞こえてくる。殴り飛ばした音で誰かが不審に思って呼んだのだろうと思っていると早速、警察官が男の部屋に入ってくる。
それからは事情聴取などを署でされて、帰る頃にはもう日を跨いでいた。
警察署の気遣いで送っていくと言われたがお互いの家が近いからと断った。
人の気配すらしない夜道、俺はユイを送るために一緒に歩いていると、いきなりユイが聞いてくる。
「先輩ケータイ越しに言った告白ってほんとですか?」
ユイの質問を聞いて答える。
「ったりめ〜だろ」
「でも
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