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Angel Beats! the after story
約束
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男がやろうとしていることを薄々気付き始めた私はこれから始まることにこれまで以上に恐怖を感じてしまった。今すぐ叫びたい衝動に駆られているけどそれを抑えてくれていのは唯一の希望のケータイだった。

今、このケータイは先輩と私を結びつける物で、持っている手に力が自然に入る。

(早く助けて先輩)


目からは一筋の涙が零れる。

私はそれを男に悟られないように顔を下に向けていると、ふっと思う先輩のことについて…

私は小学校の頃は人見知りでウジウジしている女の子だったけどお母さんに心配をかけないように中学校からは明るい元気なグイグイと接するように心がけたがそれは高校から裏目に出てしまった。

あまりにも元気過ぎて空気を読まず高校2年生の最後からは孤立してしまい、必死に考えたけど何も浮かばなかった。


そして時間が経ち、私は大学は家の近くと決めてあったから今通っているこの福祉系の大学に入学した、本当の目的は大好きなお母さんをいつまでも支えられるように介護関連を習おうと思ったから。


春、先輩と出会った。高校時代のトラウマが少しあり、あまりグイグイいくのを抑えようとしたけど癖になっていたらしく高校の時と同じ風に声を掛けてしまう。

また迷惑な目で見られるかと思ったけど先輩は違った、ちゃんと私と向き合ってくれて嫌な顔ひとつしなくって、その時はとても嬉しいかった。

そして次第に先輩と一緒に過ごす時間が増えてきてからは心にモヤッとした感情が胸に込み上げてきていた。

その正体はすぐに気がついたけど先輩には伝えなかった。

必ず先輩から言ってくれることを信じて…



いきなりフラッシュがたかれた。

カメラで撮られているのがとても嫌でしょうがなかった。また泣きそうになる寸前に握っていたケータイから声が聞こえた。

「大丈夫かユイ?」

その声はちょっぴりバカだけど頼れる先輩、私の初恋の相手の声だった。

男は声に驚きすぐに私の手からケータイを取り
「お前は誰だ!」

自分の幸せの時間に水を刺された男は怒っていたがそれ以上に先輩は激怒していた。
「俺はユイの彼氏だ!!」

私はその答えに頭が真っ白になってしまった。好きな人にそんなことを言われたら誰だってこうなると思っていると、先輩の言葉を聞いてもっと怒った男は
「嘘をつくな、ユイちゃんの彼氏は僕だ!!」

先輩の声は聞こえてこなかった。だけど空気のピリつきがさっきよりも強くなっているのを感じていると…

「ふざけるな!お前にユイのなにが分かる、あいつは元気で明るい奴だ!声はデカイわ、関節技を決めるわ、幼児体型だわ!でも本当は誰よりも自分を明るく見せようと努力している女の子だ!」

「それがどうした!」


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