暁 〜小説投稿サイト〜
Angel Beats! the after story
約束
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れでも俺は足を動かすしかなかった、何かに集中していなければ責任で押し潰れそうだったからだ。
俺が家まで送って行けば、もう少し早く帰っていれば、とそんな後悔をしながら、走ってるとは言えないような足取りで走っているとポケットに入っているケータイが鳴った。
ユイのお母さんだろうと思い着信画面を見るとそこに表示されていた名前はユイと表示されていた、それを見た瞬間、安堵のため息をつき電話に出たが声を発してはいけないという、ユイの声が聞こえた気がして電話に耳を傾けてあっちの状況を詮索しするように集中する。
電話から聞こえて来たのは見知らぬ男の声だった。数分経っても聞こえてくるのは男の声ばかりで肝心のユイの声が聞こえない、たぶん口をなにかで塞がれているのだろうと思いながら、何かユイがいる場所のヒントを得るために男の声以外の音を拾おうと懸命に耳を澄ませる。
聞こえて来るのは…
電車が通る音
工事現場が近いのかコンクリートを削る音
この二つがよく聞こえて来た、だがこれだけではユイの場所を特定することができなく、他に聞こえないかと思っていると男の話に意識がいく。内容を聞いているとユイとの出会い?なのかよく分からないことを話していたが男は満足気に淡々と話を続けていると…
「ユイちゃんが〜〜丁目のコンビニに来ていた時は嬉しかったんだよ、僕に会いに来てくれたんでしょ?」
言っていることはただの自分がいいように仕立てた話だが男の言った〜のコンビニというワードを聞き取れた俺はさっき聞いた音と結びつける。
電車が近くで通っていて工事現場がある〜〜丁目のコンビニ…
必死に考えてユイがいる範囲を特定したが、まだ細かいところまでは分からないが俺は絞った範囲の場所に向けて足に鞭を打って走り出した。
☆
男が話だしてどのくらい経ったのか私には分からなく時間の感覚が少し狂い始めたのを知りもしないでまだ続けている。
この部屋には時計がなくあるのは生活必需品が最低限とゴミだけで、冷静でいようと思っていた心も段々、恐怖に蝕まれてきているのを少しずつだけど感じていると男は話がラストに近づいているのか声が最初と比べて興奮が抑えられないのか勢いが強くなっていった…
話が終わったのは自分の感覚で5分ぐらい経った頃だったがその時間が正しいかは今の私には自信がなかった。男はというと疲れたらしく口で息をしていた。
息を整えた男は引き出しを開け何かを探していると見つけたらしくまた私のところに近づいてくる。暗がりだからよく見えないが近づくにつれて男が持っているものが分かった。
男がその手に持っていたのはカメラで意外にもよく手入れされていた。
「これはこの日のために丁寧に掃除したんだよ」
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