三話
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は10体程度だ!一機二殺で行くぞ!」
「旦那!一番槍は俺にやらせてくれ!」
バリーのバルキリーが先頭に出て行く。
「アルト!よく見とけ!これがバルキリーの戦闘だ!各機フォローよろしく!」
バリーのVFー24は、特殊仕様になっている。まずは、ほかの機体では、小型のナイフを装備してあるが、バリー機には、特別に長いナイフとなっている。人間の白鞘のような形をしている。その他、拳の部分には、手甲でコーティングされ、バリーの得意な格闘戦を生かせるような機体になっている。
「うぉぉ!!!」
順調にバジュラを駆逐していく。白鞘でバッタバッタと斬っていく。
「すげぇ…これがバルキリー…」
「ボケッとするな!次くるぞ!」
「全機展開!突撃ラブハート!」
「うぉぉ!!!!!!!!!」
「デルタ1より各機!宙域のバジュラの全滅を確認。直ちに帰還してください。」
戦闘は瞬く間に終わり、余計な犠牲者も出さずに済んだ。
「スカルリーダーよりスカル5!よくやったぞ。」
「旦那が誉めるなんて珍しいもんだ!」
「何を言うか!スカル4!貴様も初陣にしてはよくやった!後で二人とも一杯おごるぞ。」
「やりぃ!スカル5、これより帰還する!」
帰還すると、しばらくアルトは座ったままだった。
「アルト。とりあえず飲めや」
バリーが、コーラを持って現れた。
「バリーさん!」
はっとしたが、すぐに疑いの目に変わる。バリーには前科がある。
「もうそんなことしねーよ!しかしまぁて…初陣で討伐できればいい方だよ。腰が抜けて立てないだろ。」
「…まだまだ情けないです…」
「なっはっはっは!若いねぇ!…っと誰だ?こんなときに。」
バリーの端末が、着信音を鳴らした。
『ちょっとアンタ!どういうつもりよ!こんなところに置いていって!』
「シェリル?」
「やっべ!忘れてた!」
『もう良いわよ!グレイス呼んだから!アルトも居るのね…今度会ったらただじゃ置かないから!』
一方的に怒って、一方的に切られた。さすが歌手、良く通る声で、バリーの鼓膜を突き破らんばかりの声であった。
「バリーさん…シェリルと知り合いだったんですか?」
「まっまぁな…そんなことより…手出せ、アルト。」
そう言うと、拳を出してきた。
「お疲れ!」
グータッチだ。この意味が分かってる他の面々も感心したような顔をしている。
これは、バリーが認めた相手に見せる行動だ。初陣で早くも認められたのだ。
「明日からもガンガンしごくからな!覚悟しておけ!」
そう言って去る背中が小さいはずなのに、やけに大きく感じたのは気のせ
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