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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百二十話:ケジメを付けるということ
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いので、ただ、聞いてください」
「……」

 返事はありませんが。
 答えてくれないならいいように受け取って、勝手に進めるだけです。

「この子は、私の大切な家族です。生き別れになって、ずっと探していました。悪気があってのことではないとは言え、私の家族がご迷惑をかけてしまったのは、事実です。だから、お金はいりません。本当に、申し訳ありませんでした」

 私の言葉を咀嚼するように、村長さんが黙ってこちらを見詰めます。

 ややあって、また村長さんが口を開いて。

「……その化け物が、あんたの仲間なのは、認めるだな?」

 私の、大切な家族って。
 今、言ったところなのに。

 こちらの言いたいことを、ちゃんと理解して受け取ってくれるような相手なら、そもそもこんな話になってないけど。
 でも、それは聞き流せない。

「化け物ではありません。私の大切な家族で、仲間です」
「……なら、やっぱり、金は受け取ってもらうだ。オラにわかるのは、あんたとその化け……それが、仲間で、間違いなく一緒さいるってことだけだ。オラは、この村を守らねばなんねえ。厄介事は、ごめんだべ」

 また化け物と言いそうになったのは、睨み付けてやめさせましたが。

 本当に、自分の聞きたい情報しか受け取らないんですね。
 期待なんて、してなかったけど。

 物事をきちんと理解できる能力がなくて、それでもなんとか村を守ろうとするのなら。
 理解できないものを切り捨てることで守ろうとするのも、それはそれで正しいんだろう。

 場合によっては逆に不利益を招く行為だけど、私は今回の件が片付いたら、もうこの村に関わるつもりは無いんだから。
 少なくとも私個人への対応としては、村のことだけを考えるなら別に間違ってない。
 私にどう思われたって、村に不利益は無いんだから。

 そして、私は言うべきことは言ったから。
 相手に理解する気が無いとわかれば、後は話を終わらせるだけ。

「……私が、このお金を受け取れば。あなた方は、安心できるのですか?」
「そういうことだ。その金さえ渡してしまえば、こんなシケた村に用はねえべ。オラたちとしても筋は通したことになるで、話はそこで終わりだべ」
「……そうですか。では、これは頂いていきます」
「そうだか。なら、もう用はねえだな。もう、会うこともねえべ」
「そうですね。お世話になりました。では、私たちはこれで」

 モモをしつこく化け物なんて言わなければ、最後にもう一回謝って帰るところだけど。
 でも一回は謝ったし、何度も謝ったところでどうせ相手に許す気は無いというか、何について謝ってるのかすら理解する気は無いんだから。
 私の家族を化け物呼ばわりされたことを謝られてないし、こんな態度を取
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