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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百二十話:ケジメを付けるということ
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の」
この状況で、私のことを気にかけてくれるとは。
こんな村にあって、本当に有望な少年ですね!
そのまっすぐな気質が理不尽に歪められないことを祈りつつ、また微笑みかけます。
「大丈夫。……ごめんね」
私が来なければ、怒られることも無かったのにね。
モンスター使いを知ってる子供が、見れば興味を持つのは当たり前だけど。
私と関わったせいで、怒られることになっちゃって、ごめんね。
微笑む私の前で少年はハッとしたように真顔になって、本気でおっさんに抵抗を始めます。
「……おねえちゃんは悪くねえ!父ちゃん、離せ!」
逆らって暴れる息子の様子に、おっさんはさらに怒りを増大させて怒鳴ります。
「ガキがいっちょまえに、色気付いて!!いいから、黙って帰るだ!!」
……穏便に済ませて頂きたかったのに。
逆効果だったか。
本当に、悪いことをした。
ごめんよ、少年。
内心で少年に懺悔する私の後ろで、仲間たちが不穏な気配を醸し出します。
こっちも宥めておかないと、今からこんなんではこの後大変なことになりそうだ。
振り返って、仲間たちに声をかけます。
「……みんな。大丈夫だから。仕方ないよ、あれが普通の反応だと思う」
「……そうかも、しれないが。だからって」
「私は大丈夫だから。モモ、ごめんね。そんなに時間はかけないから、少しの間、我慢してくれる?」
「ガウ……ガウウ……」
『あたしは、いいけど……。それより、ドーラちゃん』
「大丈夫だから。モモがいいなら、もう行こう」
説得しようったって無理な話だと思うので、それぞれに何か言いたげなのを、ほとんど無理矢理に黙って頂いて。
村人たちに遠巻きにされながら、村長さんの家に向かいます。
村長さんは、まさしく苦虫を噛み潰したような渋面で、私たちを待ち構えていてくれました。
その表情のまま、静かに口を開きます。
「……話は聞いただ。わかってる、何も言うな。金は、払う。約束だからな。また化け物をけしかけられたら、たまったもんでねえ」
さっき村に着いたところで、姿を見せる以外に何もしてないが。
誰に、どんな話を聞いたんだ。
「……お金はいりません。ですから、少し話を」
「オラたちのほうには、話すことは何もねえ。とにかく、早く出ていってくれろ。厄介事は、もうたくさんだべ」
聞く耳持たないってヤツですか。
理解してもらえるなんて、最初から期待してなかったけど。
でも嫌な思いをするってわかってても戻ってきたのは、きちんと筋を通すためだから。
わかってもらえなくても、言うことは言ってから行かないと。
「……それなら。あなたは何も言わなくてい
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