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lineage もうひとつの物語
パーティー結成
オーク
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ホワイトナイツの一行はケントを出発し西の橋を渡り川沿いを南下していた。
道中襲いかかってくるオーク達を蹴散らし順調に進む。
まぁ順調とはいえ距離もあり戦闘の足止めが結構あるので4日はかかるだろう。
アレンが通っていた場所よりさらに南、目的地である火田村に近付くにつれオークの数が多くなり足止め、休憩の回数も増えた来た。
4日目の昼前、塩の香りがする。

「もうすぐよ。右手の森に通路があるはずだわ」

そこから200メートルほど進んだ森に通路がある。
そこを進むことになるのだが左右が森であり奇襲に注意が必要だろう。
アレンが先頭に立ちエレナが索敵をする。
アーニャが杖をかまえ何時でも魔法の詠唱ができるよう備えて進む。
緊張した面持ちで進む三人だがよく考えればこの道はオーク砦から火田村を挟んだ反対側の道であり安全宣言が成されている道である。
少し川沿いを下れば橋がありグルーディオと繋がっているのをみても安全なのはわかるだろう。
訪れたことのあるエレナやアーニャが普通は気付くはずだが疲れていたのだろう。
連戦を重ねてきた結果考えが及ばず村まで余計に体力と精神力を消耗しただけとなった。


無事に村までたどり着いた三人は村中央にある焚き火に近付き腰を降ろす。

「疲れた・・・」

アーニャが心底疲れたような風に呟き折り曲げて立てた膝に額をつけて溜め息を溢す。

「アレン君、言い忘れてたけどここに宿屋はないわよ」

絶句するアレンに対しエレナは

「その代わり小さな小屋を無料で貸与してくれるの。ライラさんに言えばね」

そういえば目的の人物もライラという人だった。
アレンは立ち上がり

「ライラさんに会って話を聞いてきます。ここで待っててください」

「いってらっしゃーい」

顔を少しだけ上げたアーニャは手を振りエレナは建物を指差しながら。

「アレン君、ライラさんはいつもあそこだから」

その先には小さな小屋があり扉はついていない。
仕事用の小屋だろうか。

「わかりました、いってきます」

身嗜みを少々整え小屋へ入っていくアレンの背中を見詰めながらアーニャは問いかける。

「そこまでしてオークを追い詰めようとするライラさんって何者?」

「元々ケントの貴族。父親は亡くなっていて実質リーダーはライラさんね。懸賞金は全て私財をなげうってるそうよ。」

エレナはゆっくりと火田村とオークについて語った。

「ここはオークの領地だったのは知ってる?」

アーニャは頷き返答する。
それを見てエレナは説明していった。

元々オークの領地だったがケントの移民が火田村としてこの場を奪ってしまった。
オークとしては気分のいいものではないがそれまで殆んど利用されていなか
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