一部【スサノオ】
十四章【続ける理由】
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の!?」
「笑いを取るにはクラウリーをイジるのが一番だからな」
「はぁ!?人をネタにしてんじゃないわ……ですわよっ!」
思わず素が出かけたのを慌てて直すクラウリーを見てさらに笑う零。
それに加わりジャックも笑う。
いつの間にか、笑いで嫌な空気はきれいさっぱりと消えていた。
「まったく、人が真剣に話してますのに!これじゃ私1人が馬鹿みたいですわっ」
「ごめんなさい…でも、おかげで俺はわりきれましたよ」
笑いすぎで出た涙を拭く零。
「このフロンティアってゲームがなんにしたって、2人に会えたから俺は良かったって…そう思います!……それに、いまはまだあんまり危ないとか死ぬかもとかそんな感じのこと唐突に言われても、そういう実感わかないですし」
零の言葉にキョトンとするジャックとクラウリー。
次第に2人の顔は恥ずかしさからか赤くなる。
「おま…よくそんな恥ずかしい台詞言えるなっ!」
「ほんっ…本当ですわっ!ビックリしましたわよ!」
次第に、自分のいった言葉に零までもが赤くなり始める。
「あー、無しで!今の無しで!」
「はは…まぁ、そう言われて嬉しいぜ。なっ、クラウリー」
ジャックに話を振られるが、赤らめた顔が戻らず顔を背け無視をするクラウリー。
「なに照れてんだよ…。ま、ヤバいと思ったら迷わずすぐ辞めることだ。昨日も言ったけどよ、それで辞めたって誰も恨んだり悪くいったりしないからよ」
「言っときますけれど、仮に私がこの先続けるとしたらお金のためですからね!けして零みたいに貴殿方と出会えたからなんて馬鹿な考えではありませんから!」
顔を赤らめているのを隠しながら喚くクラウリーを半笑いではいはいと流すジャック。
「そういえば、ならジャックさんはそこまで分かっててなんでまたフロンティアへ戻ってきたんですか?」
「前にも言ったろ?金のためだよ金の。なんだかんだ言って稼ぐのには一番楽だったからな」
「でも、こうしてあんまりお金にならない事もしてますよね?ジャックさんみたいに経験者ならもっと効率よく稼げるんじゃ?」
「んー、まぁ…あれだ、ただ金かせいでるだけじゃ退屈だし、零達みたいな危ないのをほっとけない性分もあるからな」
と、笑ってこたえるジャックだったが、零にはなにかその答えに引っかかりを感じていた。
しかし、それ以上は踏み込むべき事ではない…もし、はぐらかしているのならば、さきの話しのようになにかしら話したくない理由があるのだろうと、零はそれ以上の追求はしなかった。
「と、そういやぁあの娘まだ来ないな?」
「フロンティア2からですからね。まだ時間かかるんじゃないですか?」
「そうかしら?『ナノゲート』を使えばすぐではなく
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