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ゲルググSEED DESTINY
第七十七話 決意を新たに
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るというのだ!』

「いや、そんなに何度も追われそうになっているわけじゃないが……」

言い訳は聞かんとばかりに憤慨した様子を見せてイザークとは話にならない。ディアッカが何とか宥めることで話を元に戻す。

「俺達が今すぐ軍から排斥されそうになっているってわけじゃない。だが、黙っていれば敵として扱われることになるだろうし、俺自身としても黙っているわけにはいかない……これはミネルバのグラディス艦長も同意見だ」

『つまり、今この時期に俺達に対して貴様が通信を掛けたのはお前の味方をしろということか?』

面倒な言い回しを好まないイザークはハッキリと目的を言えとばかりに聞いてくる。アスランとしては遠回しに話したかったのだが、流石にそう聞かれれば応えざる得ない。

「――――そうだ。イザーク、俺達に協力してくれ」

通信越しに頭を下げる。沈黙が漂い、イザークとアスランはどちらも微動だにしない。そうした中で一番最初に折れたのはディアッカだった。

『わかったよ、イザーク。協力してやろうぜ?お前だって色々考えてたんだろ?』

「ディアッカ……」

『うるさい!協力すればいいんだろう、協力すれば!ただしアスラン!俺に命令はするなよ!今は貴様が隊長というわけではないんだからな!!』

二年前にアスランが隊長をしていたことをまだ覚えているのかイザークがそう言って釘を刺す。ディアッカはやれやれといった様子が通信画面越しに映り、アスランも同様の気持ちでその様子を見ていた。

『だが、少なくとも俺とディアッカは協力してやるがジュール隊として協力するというわけではない。あいつらにもそれぞれの思いがある。お前の言うように未来を殺す世界になるのだとしても、議長を信じて動くものもいるだろう。説得するつもりではあるが強制はせんからな!』

「わかっている。そのあたりの裁量はお前に任せるさ。元々お前の隊なんだからな」

その後もアスランとイザークはアカデミー時代や二年前のクルーゼ隊に所属していた時のように懐かしい気持ちを感じながら旧交を温めるように話し合っていた。

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