第126話
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は少しだけ哀しそうな顔をしている。
ユミナは変わらない笑みを浮かべて言う。
「あの子を救ってやってください。」
ユミナの言葉を聞いて、小さく頷く麻生。
それを確認したユミナは笑みを浮かべたまま、塵となって消滅していった。
麻生は壁に磔にされているナタリアに視線を向ける。
ナタリアは力技で、黒鍵を抜き取り、完全に再生していないにもかかわらず、麻生に飛び込んでいく。
麻生は「ガマリエル」の盾の部分を前に出し、ナタリアの攻撃を受け止める。
「祈れ、その魂が奇跡を宿すなら、裁きのあとに救われよう。」
巨大な刻印が麻生の足元に浮かび上がる。
その刻印は輝くと、辺りを光で包み込んでいく。
光が無くなると、ナタリアは麻生に寄りかかるように立っていた。
「お母さんは?」
ナタリアも理性を取り戻したのか、麻生に問い掛ける。
「笑顔を浮かべて、死んでいったよ。」
「良かった・・・最後に笑ってくれて。
お母さんを二度も救ってくださってありがとうございます。」
「出来うるならば、お前達二人の来世が幸せである事を祈る。」
「本当にありがとうございました。」
ユミナと同じ笑みを浮かべて、ナタリアも塵となって消滅していった。
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