第四十七話 運動会が終わってその九
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「奈良ドリームランドね」
「何か奈良県って遊園地ないんだな」
「そうなったのね」
「そうだけれどね」
このことは事実だ、だが琴乃は悲しみを感じながらもさらに話していく。
「どっちの遊園地のお化け屋敷も怖かったらしいから」
「それにみたいにやるの?」
「怖くするの」
「そうしない?出店形式でも遊園地形式でもね」
そのどちらでもだというのだ。
「怖くね」
「ううん、怖くね」
「そういうのね」
「住吉大社rとか八条神社の出店のお化け屋敷って確かに怖いから」
紛れもなく、というのだ。
「だからそういうのでね」
「それじゃあね」
女の子の一人がここで言う、将軍様にこだわった娘とは別の娘だ。
「あやめ池とかドリームランドの遊園地ってどんなのだったかわかる?」
「そっち?」
「そう、住吉さんとか八条さんの方は私も知ってるから」
だからそちらは大丈夫だというのだ。
そしてだ、さらに話す彼女だった。
「あやめ池とかはね」
「ちょっと調べてみるわね」
琴乃はそのクラスメイトにすぐに応えた。
「私の方で」
「それでね、和風か洋風かも」
「そういえば八条テーマパークの遊園地って」
ここでだ、こう言う娘もいた。
「病院形式よね」
「ああ、あそlこな」
「廃墟みたいな病院で色々いるよな」
「患者とか医者のゾンビとか幽霊がな」
「あそこも怖いわよね」
「ああいう形式もあるわよね」
「うん、あそこのもありだけれど」
琴乃も八条テーマパークのお化け屋敷のことも知っている、しかしそれでいてさらに話していくのであった。
「ああいう場所ってクラスでは実現しにくいからね」
「だよな、病院は病院だからな」
それでだとだ、男子生徒の一人が応える。
「学校のクラス一つじゃ難しいな」
「でしょ?だからね」
「病院は無理か」
「ちょっとね」
それでそれは諦めたというのだ、それでなのだ。
琴乃はあらためてだ、こうクラスの皆に話したのだ。
「だから狭く場所でも充分怖くなる様な」
「そうしたやり方か」
「それでいくのね」
「ええ、そうしましょう」
琴乃は確かな声で皆に話す。
「ちょっと色々調べるから」
「よし、じゃあね」
ここでだ、これまで黙ってクラスの議論を見守っていた男のクラス委員が言ってきた。彼が委員で女の子が副委員だ。
「出すもの自体はお化け屋敷でね」
「細かいところは三日後に決めましょう」
その副委員の娘も言ってきた。
「それでいいわよね」
「うん、それがいいね」
委員長も応えてきた、そしてだった。
出しものは決まった、お化け屋敷でだ。
細かいところは三日後だった、その三日後までにだった。
琴乃はそのあやめ池やドリームランドのお化け屋敷のこと
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