5話:やばい…にげろぉぉぉぉ
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ない。
ランドセル開けられても教えてもらうまで気がつかないって位の鈍感だ。ププッ(笑)
「あー!ソロお帰りー……ソール君!?」
兄さんを抱き返したサマンサは、俺の存在に気がついたらしく兄ちゃんを突き放し、父ちゃんの立派な口髭を地面に描いていた俺に向かって突進してくる。
「……う…うわヤバ………」
サマンサの顔が怖くて動けない…
そう、まるでセールで欲しいものを取るため人混みの中を分けて走るオバサンの様な顔だ。
お…俺は……売りもんじゃね…ぇぞ!……
「きゃーーー!!」
「ぎゃーーーーーーーーー!」
(ドサ、ゴツ)
「うゎぁぁぁぁぁぁ!いったぁぁぁぁぁぁ(泣)」
俺は、サマンサに倒され、地面に頭を強打してしまった!
声を上げずにサマンサの腕の中で静かに泣く俺。
だって…痛いんだもん!
「大きくなったわねーー…あら?どうして泣いているの?」
くっ……心底ムカつく奴だ……
「…兄ちゃん行こう…」
「えっ…あぁ分った。じゃあなサマンサ」
「うん!また来てねーー」
「来るよ。」
「{誰が行くか……ケッ}」
(ゴッ)
「…痛い…」
ソールside end
ソロside
【洞窟】
いやー…さっきはびっくりしたなぁ
だって、サマンサが俺を突き飛ばすんだもん。まぁ、ソールは俺の弟だし可愛いのはあたりまえか………
……にしても
セバスチャンどこだよ!あの筋肉馬鹿野郎め!どうやったらあんなのが雑魚盛りだくさんの洞窟で迷子になんだよ?!馬鹿か?!いや、馬鹿だな。馬鹿決定。
「や…やったーー!やっと倒せたー!」
ソールがスキップしながら喜んでいる。
足元には血だらけのドラキーが落ちている。
喜ぶところじゃないけどこれはソールの初勝利なんだ。危ないし、邪魔だから戦わせなかったからね、あはは。
「湿気がやばい洞窟でーおっさんさーがしてるー♪どうして迷子になるんだい?……知らね」
洞窟の最下層に来た。
隣のお疲れソール君は、意味不明な歌を歌いながら一人でつっこんでいる。しかも、ドラキーの羽を剥ぎ取り、お守りにしている。メガンテ効果でもあるのか?いや、そんなもん見たことない。聞いたことはあるけどね、信じがたいね、うん
「ぐぉぉぉおお…がぁぁぁぁああ…ぐぉぉぉぉおお…」
凄まじい鼾が足元からする。
いや、お化け―とかないよね?
恐る恐る足元をみると…
セバスチャンいた――!
いたいたーーー!!
「にいちゃ……薬屋のおっさん?生きてる!岩の下敷きになりながらも、鼾掻いて寝てるっ!!奇跡だ!!!もう奇跡だ、これは」
なぜか一人で騒ぐソールの声でセバスチャン
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