妹達
Trick59_美玲
[8/8]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
美玲
『美』はさっき言った通り。『玲』は楽器の『玲琴』から。
琴ちゃんの『琴』と合わせられるの」
「!・・その名前は素晴らしいです。今から美玲と読んでください、
とミレイは大満足の笑みを浮かべます」
「その口調、変わらないのね。でも私も嬉しいな」
御坂は優しく笑った。
「なかなか良い名前です。今後ともよろしくお願いします、美玲さん。
それでもう一つのお願いとは?」
「はい、2つ目。それは信乃さんのように空を跳びたい、とミレイはお願いします」
「・・・・理由を聞いても?」
「理由は単純な好奇心です。
昨日の晩、信乃さんのビルからビルへの移動。空には綺麗なお月様。
私もお月様と一緒に空を跳びたいとミレイは興奮を抑えています」
昨晩、信乃の技に一番魅せられたのは美玲だ。
お姫様抱っこの状態で走っていた、信乃の技は安定して不安など無かった。
むしろ地上の街灯、空のお月様を曖昧な意識ながら見ていた。
ああ、この都市はこんなに美しかったのか。
初めて地上に出た時と同じレベルの感動を美玲は受けていた。
「A・Tは特殊な訓練が必要です。それに危険を伴う。
それをわかっているんですか?」
「はい、承知しています。それを考えたうえで、跳びたい!・・・飛びたいのです!!」
美玲のキャラに遭わない強い口調に、信乃たち3人は呆気にとられた。
「・・・とミレイは興奮しすぎてましたが、今は大声を申し訳ないと反省しています」
「ク・・・・ククク。
面白い。面白いですよ、美玲さん。
気に入りました。
簡単にA・Tを許可するわけにはいきませんが、最低限の準備をしましょう。
おまけで2つほど、私から美玲さんにプレゼントがあります」
「プレゼントですか、とミレイは期待を胸に抱いています」
「その無くなった左腕を私が作りましょう。先生でも問題ないですが、私からの気持ちです。
もう一つは、名前です」
「名前は先程、美雪さんからいただきましたが、とミレイはこいつ健忘症ではないかと
心配しています」
「誰が健忘症だコラ。
名前は姓の方です。私の戸籍は御坂さんとは別。その戸籍には私だけしかいません。
私が家長です。自由はある程度利きます。
だから、俺の家族にならないかか、玲ちゃん?
いや、西折 美玲さん?」
「ッ! ・・・・はい!」
つづく
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ