妹達
Trick59_美玲
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ういう・・」
「御坂さん、彼女は一方通行と戦ったときに頭を強打しました。
その後遺症と言ったところですね。
電撃使いとしての能力値は変わっていないと思いますが、
ミサカネットワークの共通波長が出せなくなっているんですよ」
「そ・・そんな」
「生活には支障は無いそうです。御坂さん、落ち込みすぎないでください」
御坂は更に顔色を悪くなったので、信乃がフォローをしたが、あまり効果がないようだ。
「「「「・・・・」」」」
重い空気となり、沈黙となった。
「それなら・・・・ミサカじゃないっていうなら・・・・」
その沈黙を破ったのは、御坂美琴だった。
「ミサカじゃないっていうなら、御坂になりなさいよ!」
「? それはどういう事でしょうか、お姉さま?」
「簡単よ! アンタが戸籍上でも御坂って名乗れるようにするのよ!」
「養子、ですか?
では美鈴さん、御坂さんの両親に相談するってことですか?」
「あ・・・・そうだった」
御坂は失念していた。御坂妹はクローン。
自分の娘のクローンが作られていると知れば、娘のために美鈴は動く。
あの母はかなりアグレッシブな人だ。
美琴や美雪を学園都市から連れて帰ろうとするかもしれない。
『実験』に学園都市が関わっている事を知っているため、学園都市に不信感を
美琴は持っていた。
だが、この不信感を除けば今の環境には不満は無かった。
学校、友人と人間関係に充実している。
学園都市から連れて帰られる事は、人間関係を全て捨てることになる。
また、美鈴は学園都市を告発する可能性もある。
それは学園都市全体の生活を壊すことにも繋がってしまう。
だから美琴は誰にも頼らず、知られずに『実験』を片付けようとしていた。
「・・・・」
「・・・おーい琴ちゃん、考えが浅すぎるぞ」
忠告を受けて固まっている信乃に、3人は苦笑いをしていた。
「お姉さま、確かに難しいと思います。
今はその言葉だけで十分うれしいです」
「あなたも色々と大変だと思います。
私に相談できる事だったら何でもおっしゃってください。お手伝いします」
「もちろん私も♪」
「・・ありがとうございます。信乃さん、美雪さん、お姉さま
そうですね・・2つほどお願いしたい事があります」
「なんなりと」
「1つ目は・・・・私に名前を頂けないでしょうか」
「「「え?」」」
「私はミサカネットワークから外れてしまいました。
それゆえに≪ミサカ≫とも、≪10032号≫とも言えません。
ミサカネットワークから外れた事と比べると、自分の呼び名が無い方が
なぜか不安を感じます。で
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ