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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
妹達
Trick59_美玲
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ういう・・」

「御坂さん、彼女は一方通行と戦ったときに頭を強打しました。
 その後遺症と言ったところですね。
 電撃使いとしての能力値は変わっていないと思いますが、
 ミサカネットワークの共通波長が出せなくなっているんですよ」

「そ・・そんな」

「生活には支障は無いそうです。御坂さん、落ち込みすぎないでください」

御坂は更に顔色を悪くなったので、信乃がフォローをしたが、あまり効果がないようだ。


「「「「・・・・」」」」

重い空気となり、沈黙となった。

「それなら・・・・ミサカじゃないっていうなら・・・・」

その沈黙を破ったのは、御坂美琴だった。

「ミサカじゃないっていうなら、御坂になりなさいよ!」

「? それはどういう事でしょうか、お姉さま?」

「簡単よ! アンタが戸籍上でも御坂って名乗れるようにするのよ!」

「養子、ですか?
 では美鈴さん、御坂さんの両親に相談するってことですか?」

「あ・・・・そうだった」

御坂は失念していた。御坂妹はクローン。
自分の娘のクローンが作られていると知れば、娘のために美鈴は動く。

あの母はかなりアグレッシブな人だ。
美琴や美雪を学園都市から連れて帰ろうとするかもしれない。

『実験』に学園都市が関わっている事を知っているため、学園都市に不信感を
美琴は持っていた。

だが、この不信感を除けば今の環境には不満は無かった。

学校、友人と人間関係に充実している。
学園都市から連れて帰られる事は、人間関係を全て捨てることになる。

また、美鈴は学園都市を告発する可能性もある。
それは学園都市全体の生活を壊すことにも繋がってしまう。

だから美琴は誰にも頼らず、知られずに『実験』を片付けようとしていた。

「・・・・」

「・・・おーい琴ちゃん、考えが浅すぎるぞ」

忠告を受けて固まっている信乃に、3人は苦笑いをしていた。

「お姉さま、確かに難しいと思います。
 今はその言葉だけで十分うれしいです」

「あなたも色々と大変だと思います。

 私に相談できる事だったら何でもおっしゃってください。お手伝いします」

「もちろん私も♪」

「・・ありがとうございます。信乃さん、美雪さん、お姉さま

 そうですね・・2つほどお願いしたい事があります」

「なんなりと」

「1つ目は・・・・私に名前を頂けないでしょうか」

「「「え?」」」

「私はミサカネットワークから外れてしまいました。
 それゆえに≪ミサカ≫とも、≪10032号≫とも言えません。

 ミサカネットワークから外れた事と比べると、自分の呼び名が無い方が
 なぜか不安を感じます。で
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