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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
妹達
Trick59_美玲
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、ありがとうございます。

 と、ミサカは心の底から感・・謝の意を表します」

「いえ、どういたしまして」

「ごめんなさい。今話しづらいのは私の薬の副作用なの。ごめんなさい」

「命あっての・・物種です、とミサカは気にしないでい・・・いと首を横に振ります」

「・・・」

「美雪、お前が落ち着け。お前が泣いていたら話ができない」

「・・・・ん」

「すみませんね。こいつ、泣き虫なんですよ」

涙がこぼれそうだったので、信乃がハンカチでそれを拭う。

「大丈夫です。それよりも現状に・・・ついて教えてもらえるようです・・ので
 そちらを、とミサカは話を進める・・ように促します」

「わかりました」


その後、『実験』が中止になった事や妹達の個体調整などの今後の扱いについて話した。
ついでに信乃と美雪、御坂との関係も話した。

時折、御坂妹からの質問や返事を間に挟みながら進んでいった。
話が終わりに近づいてきた頃には、御坂妹も意識がはっきりとし始めて、先程より話せるようになっていた。

そして丁度、一通りの説明が終わった時、病室のドアが小さな音でノックされた。

御坂妹に目線で出て良いか確認し、美雪が入口に向かった。
来客は事件の当事者の一人、御坂美琴だった。

「あ・・雪姉ちゃん、来ていたんだ」

「信乃もいるよ」

「そ、そう。・・・・」

「どうしたの、琴ちゃん? お見舞いで来たんでしょ? 中に入ってよ」

御坂は元気ないようで、軽く頷き返した。

部屋に入り、御坂妹の状態、ベットの周りの機器を見て息を呑んだ。

「ごめん・・・・本当に、ごめん・・・守れなかった・・・
 なんなに助けるって言い張ったのに・・・ごめん・・」

「謝る必要はありません、お姉さま。
 あの時の私は足手纏いで、一方通行が私を直接狙いました。
 ツリーダイアグラムの演算で185手で負けるとなっていましたが、
 逆に言えば万全のお姉さまは184手まで負ける事は無いのです。
 それを覆したのは確実に私を守りながら戦っていたからに他ありません。
 ですから、お姉さまには罪はありません。

 それにミサカは計画の為に造られた模造品です。
 作り物の体に借り物の心。単価にして18万円の実験動物ですから」

他人事のように自分の現状を、当たり前のように自分の事情を。
いつもと変わらず『とミサカは言います』と話し続ける。

「っ! でも・・でもあんたは生きているのよ!?」

「それでも、です。とミサカにはインプットされている情報を・・・・

 いえ、もう自分をミサカとは言えません。
 ミサカネットワークにアクセスできないのですから」

「え、それってど
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