妹達
Trick59_美玲
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ら助けるつもりだ」
「フフ。信乃は優しいね」
「別にそんなんじゃないよ。死なれたら後味が悪いだけだ」
「ツンツンデレツンデレツンツン♪」
「病院では静かにしろ。そして桜新○の町歌を歌うな」
表情は変わっていなかったが、頬が少し赤くなっている。
親しい人間から見たらバレバレであった。
関係者以外立入禁止の一室に御坂妹は横になっていた。
術後と同じく点滴や生命維持装置に囲まれたが、術後とは違い
目を僅かに開けて、荒い息遣いをしている。
見ていて痛々しい気持ちに美雪はなった。
荒い息は薬の副作用による朦朧とした状態が続いているからだ。
そして薬を作ったのは美雪。副作用を抑える方法は現状の所無い。
更に言えば元は食用クローン食品のために≪RIZ13≫を開発していた。
小さいとはいえ、彼女もまた妹達を生み出す要因となっていることに心苦しかった。
美雪はベットから少し離れたところで立ち止まり、それ以上近づく事に
躊躇していた。
「美雪、緊張しすぎるな。行くぞ。
こんにちは」
美雪の頭をワシャワシャと撫で、背中を支えながら信乃が一緒に向かった。
「・・・あなたは・・・私を病院に・・つれてきた人で・・したね
・・とミサカは・・・・確認を取ります」
「はい。私の名前は西折信乃です。
怪我の治療については看護師やお医者様から説明を受けたと聞いています。
どうですか、体の方は?」
「体調・・・に問題はあ・・・りません、とミサカ・・は見てわ・・・
かるだろと・・・・・皮肉を・・飲込み強がりを言います」
「そうですか。
今日は様子を確認しに来ただけです。安定はしていますが、気分が優れないようなので
戻ろうと思います。なにかあれば「いえ・・・」」
「話をしている方が・・・気が紛れ・・ると思うので少し話を・・・したいです、
とミ・・サカは会話を続・・ける事を進言します」
半分開けている目だ気だるそうだが、しっかりと2人を見ていた。
「・・・分かりました。治療をした先生も話す程度なら問題ないと許可を貰っています。
一応大丈夫だとは思いますが、苦しくなったらいつでも言ってくださいね」
「はい、とミサ・・カは言います」
「では、現状について説明します」
「そ・・・・の前に、あなた方に・・一言伝えたい事があります、とミサカは
先にこちらの要件をすませ・・ます。
西折信乃さん、私を病院・・まで連れて頂いて、ありがとうござい・・ます。
美雪さん、でよろしいでしょう・・・・か。手術室にいたということは、
・・あなたも私の治療に参加したとお見受け・・します。
救って・・頂きまして
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