妹達
Trick59_美玲
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の中に『妹達』についても話した。
連れてきた直後に、美雪から余計な質問がなかったので治療を早急に開始した。
手術を開始してから5時間後。ようやく手術は終了した。
扉を出てきた御坂妹は巻かれた包帯が痛々しく、点滴や生命維持装置など
多数の装置に囲われている。
カラカラとストレッチャーの車輪が音を立てながら手術室から運ばれていった。
その数秒後、手術着を身にまとったカエル顔の医者と美雪が出てきた。
美雪の足取りはフラフラと不安定だった。支えるために近付kと、
丁度足の力が抜けて、信乃へと倒れ込んだ。
「お疲れ。大丈夫か?」
「・・・・きつい」
「ベットには俺が連れていく、安心して寝てていいぞ」
「・・・・・zzzz」
「ははは、寝るの早っ。それだけ疲れてたんだな」
日付は変わって8/20。深夜なので眠いのも仕方ない。
更に美雪は昨日(8/19)の午前中までは入院していたし、学習装置の治療も行った。
夕方から夜にかけては信乃と一緒に潜入ミッションをこなし、
親友がいつ目覚めてもいいように、ベットの傍で看病をしていた。
そのあとの5時間もの大手術。疲れない筈がない。
「先生、彼女はどうでしたか?」
「生きて僕の元に連れて来れば必ず治す」
「フフ、さすがです、先生。本当にありがとうございます」
「美雪くんも労ってやるんだよ? 彼女のおかげという部分が大きい」
「・・・クローンを生み出す際に使われた薬品。
確か美雪が作ったものですよね。
それについて手術中に、コイツは何か悪い方向に感じていましたか?」
「美雪くん、スイッチを入れ替えるタイプの人間だからね。
いくら疲れていてもスイッチが入っている時は表に出さないよ?
それに美雪くんのメンタルケアは、信乃くんの仕事だよ?」
「・・ですね。俺の領分でした。愚問してすみません」
「今日、日付が変わっているから昨日か。
昨日まで入院中に使った部屋に美雪くんと一緒に寝てきてくれ。
病院としても問題ない」
「あの、先生。問題はありますよ。あの部屋はベット1つだけですよ?
俺も美雪と一緒に寝ろってこと?」
「そういってる。どちらにしろ、離れられないよ?
美雪くんの手、見てごらん」
「あ〜、服をガッチリホールドですね。
確かに、こうなった美雪は離れない、離さない。・・・どうしよ?」
「だから一緒に寝なさいって言ってるんだよ。
それじゃ、僕はまだ仕事があるから」
「いや、あの先生「おやすみなさい」 え〜本当に置いて行ったよ」
最後の挨拶をいいながら、カエル顔の医者は廊下の奥へと消えていた。
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