FIND THE WAY
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葉を紡ぐ。
「何も出来なかった・・・私は、とても弱くて・・・すまなかった・・・」
ショウを抱きしめながら、エルザは謝罪する。
「だが今なら出来る。そうだろ?」
笑みを浮かべながらそう言うシモンに、エルザは真剣な顔で頷く。
「ずっとこの時を待っていたんだ。強大な魔導士がここに集う、この時を」
「強大な魔導士?あたしもかしら?」
「僕戦力にはならないよ」
ルーシィがシモンに聞き返し、ルーは何とも的外れな空気クラッシャーぶりを発揮する。
いつでもどこでもKY、それがルーだ。
「ジェラールと戦うんだ」
シモンの言葉を聞くグレイ、ジュビア、エルザは真剣な顔でシモンを見つめ、ルーシィは驚いたように少し目を見開き、ルーは少し戸惑う様な表情を浮かべ、アルカは面白いものを見つけた時のような少し歪んだ笑みを浮かべた。
「俺達の力を合わせて」
その言葉を、顔も上げずに聞くショウの表情は、憎しみに似た感情一色に染まっていた。
「まずは火竜と海の閃光がウォーリー達と激突するのを防がねば」
シモンは真剣な表情で言葉を続ける。
「ジェラールと戦うには、あの2人の力が絶対に必要なのだ。火竜のナツと、海の閃光のティア」
「ハッピー!どこだー!」
「勝手に巻き込まないでくれるかしらバカナツ・・・」
無類の愛猫家であるミリアーナに連れ去られた―――正確にはウォーリーだが―――ハッピーを探すナツと、それに巻き込まれたティアは、塔の廊下にいた。
「ん?何だ、この部屋は」
ナツはとある部屋の前で足を止め、部屋を覗き込む。
「何よコレ、趣味悪い・・・ネコだらけじゃない。こんな沢山の目の中で生活なんて出来ないわ」
それに釣られて部屋を覗き込んだティアは鬱陶しげに部屋を見る。
ソファにベットにランプにクッション・・・部屋にある全てのものがネコの部屋。
ミリアーナの部屋だ。
「もしかしたらハッピーもここに・・・ここまで来たら仕方ないし、手分けして探すわよ。アンタはそっちね・・・って、ナツ?」
部屋の奥を指さしながらティアがそう言い、ナツに目を向ける。
が、当の本人はというと・・・
「あははっ!何かいいなコレー!」
部屋にあった猫の被り物を被っていた。
「アンタはここに何しに来たのよこのバカナツーーーーっ!」
「おごっ!」
そんなナツに向かって、ティアは容赦なく蹴りを決める。
「いってぇ・・・何しやがんだティア!」
「これ以上蹴りを喰らいたくないのなら、さっさとその猫の被り物外しなさい!」
「へいへい」
ティアにそう言われ、ナツは渋々被り
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