暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX・ドーラちゃんの外伝
キラーパンサーに転生
21(終)あの場所であなたを待つ
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いでいて、休んで少しは戻った体力をまた失うようなことになったら、結局は死んじゃうんだから。
 生き延びるためには、済んだことに気を取られてる場合じゃない。
 体力が残ってるうちに狩りをして、食事を取らないと。


 そうやって、気力を奮い立たせて狩りに出て。
 注意力が散漫になってたのか最初の獲物を取り逃がしてしまって、体力のムダ遣いをしてる場合じゃないって気を引き締めて。

 二度目に見つけた獲物は間違いなく仕留めて、食事を済ませてお腹を満たして。

 今度は油断しないで半分起きた状態の睡眠を取って、体力が回復したところでまた移動を始めます。


 泳いで着く予定の場所から、東に流されて予定外の場所に着いたけど。
 目指す洞窟に行くには、かえって近い場所に流れ着けたはず。
 確か、この近くにはポートセルミの町があって。
 ここから南に向かえばカボチの村があって、そこからさらに西に行けば、ドーラちゃんが迎えにきてくれる洞窟に着けるはず。

 ドーラちゃんがドレイから逃げ出すまでの十年間は、目立たないように隠れてるだけになるけど。
 それでも当てもなくさまようよりは、そこに居着いて、万が一忘れちゃっても大丈夫なように。
 覚えてても、その場所を他の誰かに取られないように。
 十年後にあわてなくていいように、十年かけて、そこをあたしの縄張りにしちゃったほうがいい。


 ポートセルミの町に寄る意味はないから、あたしはそのまま南を目指して歩いて。
 ゲームの記憶にそこまで自信があるわけでもなかったけど、例え違ったとしても、気がついたときに考えればいいんだから。
 今は正しそうなほうに向かって、進んでいればいい。
 間違ってないかどうかより、目的を見失って立ち止まるほうが怖いから。
 目の前に、目的があるうちは。
 進むことだけを考えて、きっと忘れないでいられるから。


 南にしばらく進むと立て札があって、文字が読めるあたしは自分が間違ってなかったことを確認して、さらに南に進みます。

 もうすぐ、カボチの村があるから。
 あの場所まで、洞窟までも、あと少し。



 途中で狩りをしたり休んだり、無理せず体力を維持しながら進んで、とうとう目的の洞窟にたどり着きます。


 洞窟の魔物は、ドーラちゃんと一緒に戦ったヤツらよりは強かったけど、それでもレベルの上がったあたしほど強いわけではなさそうだった。
 そうは言っても集団でこられたら負けるし、回復の手段がないあたしは無茶はできないから、あんまり対立するつもりはないけど。

 普通のベビーパンサーもいるからおとなしくしてるぶんには攻撃されることもなさそうだし、外で少しずつ経験値をかせいで、もっと強くなって。
 できれば薬草の生
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