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とある星の力を使いし者
第123話
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うかもしれませんよ!」

「構いません。
 私一人のせいで、他の人が・・・・ナタリアが危険になるのなら、私は喜んで身を差し出します。」

そこには確かな覚悟があった。
その覚悟を目の当たりにした上条だが、彼も引き下がるわけにはいなかった。

「おかしいですよ!
 助かる方法があるかもしれないのに、それを探す事なく死を選ぶなんて!」

「私も反対です。
 きょうすけはああ言ったけど、きっと方法はある筈です。
 何より、ナタリアさんを残して行くつもりですか?」

インデックスの言葉を聞いて、ユミナはナタリアに視線を向ける、
ナタリアは酷く悲しそうな顔をしていた。
それを見たユミナは、唇を噛み締める。

「貴女だって、本当は死にたくないんでしょう?」

「どうして、そんな事が貴方に分かるのですか?」

「だって・・・・震えているじゃないですか!」

「ッ!?」

そこでユミナは息を呑んだ。
彼女の身体は小刻みに震えていた。
彼女自身も覚悟はあった。
しかし、覚悟ができても恐怖が消えることはなかった。

「ナタリアさんと一緒に暮らして行きたいんでしょう!
 なら、最後まで諦めないでください!
 俺達も出来る限り、協力します。
 だから!」

すると、ナタリアはユミナの身体に抱き着き、力強く抱きしめた。
まるでユミナをどこにも行かせないようにするかのように。

「嫌だよ・・・・せっかくお母さんとまた暮らせると思ったのに。
 お母さんが人間じゃなくてもいい。
 だから、どこにも行かないで。」

それがとどめだった。
ユミナは眼から涙を流し、ナタリアを抱きしめながら言った。

「私も貴女と一緒に生きていきたい。
 まだ、死にたくない。」







今、上条達は街中を走っていた。
あの後、麻生が追ってくる気配は全くなかった。
その時間を無駄にしないためにも、少しでも遠くに逃げる。

「もしかして、諦めてくれたのかな?」

裏路地を走りながら、ナタリアは一向に追ってこない麻生を事について聞く。
それを、隣で走っているインデックスが答える。

「きょうすけが何をするのかは全く分からない。
 けど、これだけは言える。
 きょうすけは絶対に追いかけてくる。」

「そう言えば、今さらだけど二人はよく恭介の話を信じましたよね。」

走りながら、上条は二人に訪ねる。
ユミナはとても言いにくそうな顔をして告白する。

「普通なら信じないんだけど、自分の身体の変化にすぐに気がついてね。
 それに、それほどじゃないけど血を飲みたいっていう衝動はあるわ。」

それを聞いた三人はギョッ、と眼を見開いた。

「とうま、くれぐれもその右手でユ
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