第5話 女騎士セシリア・ファーム 前編
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アリス・シュタイン・イングランド……聞いたことないな〜
アルトの妹なのか?
しかしあいつに妹がいるなんて聞いたことないしな〜
兄2人と凶暴な姉2人いるのは知ってるが。
あの2人の姉姫を思い出すと……忘れよう。
思い出してもいいことないしな……うんうん
だがイングランドを名乗ってるとなると王族だと思うのだが。
俺の顔をじーっと見つめるアリス。
何かをまってるようだが。
あ、俺はまだ名乗ってないや。
「え〜と、俺の名は綺羅だ」
イングランド騎士の礼であいさつすると
「イングランドの騎士なのですか?」
「元だけどな。3ヶ月ほどでやめたが」
3ヶ月間でやめて旅にでたんですよ。
だって堅苦しいし、
上官とかうざかったし。
「とりあえずロンドンに向かおうか」
「送っていただけるのですか」
「ん、まあ俺もロンドンに行くとこだったんでな」
「ありがとうございます。宮殿に着いたらお礼いたしますね」
「お礼が欲しくて送るんじゃないよ。ついでだから気にしするな」
俺はアリスの頭をなでた。
「え・・・・・・・あの」
アリスは戸惑っている。
しまった。小さな子だからつい頭を撫でてしまった。
王族にたいしてかなり失礼だな。
「すまない、無礼だったな」
「いいえ、昔お父様によく頭を撫でられていたので・・・・・・その・・・・・・」
アリスは頬を染照れている。
なんかこっちも照れるな。
「下郎!アリス様から離れろ」
声のする方を見るとイングランド王国の鎧を着た美しいお姉さんが剣を抜きこちらに向かってきた。
「ちょっとまて!俺は・・・・・・」
「死ね!」
彼女の鋭い剣さばきを交わし俺も腰にさしていた氷の突剣を抜き構えた。
「ちょっと、落ち着いてくれ。俺はアリスを・・・・・・・」
「貴様!アリス様を呼び捨てにするなど言語道断!」
「だから、俺の話を聞い・・・・・・・」
俺が話す前に彼女の鋭い刃が俺を襲う。
彼女かなりできるぞ。
俺は彼女の剣を受け交わす。
とりあえずこの無意味な戦いを終わらせないと。
「セシリアやめて、ちがうの」
「姫安心してください。この狼藉者をすぐに始末いたしますので」
騎士のセリフじゃないよね。
彼女は間合いをとり次の一撃で俺を仕留めるつもりだ。
「でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
彼女の懇親の上段からの斬撃をギリギリのところで交わし地面に突き刺さつた彼女の剣に向けて魔人剣の力を使い彼女の剣を凍らせた。
「くっ・・・・・・」
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