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とある星の力を使いし者
第121話
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「お母さん、もう大丈夫なの?」

ナタリアは肩で支えているユミナをベットに座らせる。
ユミナはベットに座ると、優しく微笑みながら答えた。

「ええ、不思議な事に身体の方はもの凄く楽よ。
 明日には歩けると思うわ。」

もう歩く事はできないと思っていたので、ユミナの顔に笑顔がこぼれる。
それを見た、ナタリアも笑顔を浮かべる。

「良かった、本当に治って良かった。」

「貴女にはたくさん迷惑をかけたわね。
 これからは、貴女が私にたくさん迷惑をかける番よ。」

「でも、あの人達、本当に不思議な人達だったね。」

「そうね、神様が本当にいるのならこの出会いに感謝するわ。」

「シスターさんもいたし、明日から教会にお祈りにでも行く?」

「それはいいわね。
 良いリハビリになりそうだし。」

二人はこれからの事を笑顔で話し合う。
その時、部屋の扉をノックする音が聞こえた。

「誰かしら、こんな夜更けに?」

外は既に日は暮れている。
ユミナ達にこんな時間に家に訪ねてくる友人はいない。
ユミナは首を傾げ、ナタリアは言った。

「もしかして、さっきの人達が何か忘れ物でもしたのかな?」

「そうかもしれないわね。
 ナタリア、出て貰っていい?」

ユミナの言葉を聞いて、頷く。
部屋を出て、扉に近づいていく。
その間もノック音は何度も鳴り響く。

「はいはい、今出ますよ。」

ナタリアは扉のドアノブを握り、扉を開ける。
その扉の前に立っていたのは・・・・・・・
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