魔法先生ネギま!
0460話
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ってようやく何が起きているのか理解したのか、パルーデが真面目な顔をしてそう尋ねてくる。その表情には何かを隠しているといった様子も無く、本人は全く何も知らないというのは間違い無さそうだ。これが演技だったりしたら、軍人よりも俳優の方が向いているな。
「言い忘れていたが、俺の空間倉庫には1つだけ欠点があってな」
通信装置で部下へと指示を出しつつサニーが俺の話に注意を向けているのを感じる。まぁ、連合軍にしてみれば謎の多いシャドウミラーの指導者である俺の情報を手に入れる絶好の機会だし、無理もない。
「生き物。それが動物であれ人間であれ。生きている存在は空間倉庫に収納出来ない訳だ。つまり……」
チラリと目の前にある、空間倉庫に収納出来ないナスカ級へと視線を向ける。
その時にはパルーデも俺が何を言いたいのか分かったのだろう。徐々に顔色を失っていく。
「そ、それはつまり……ナスカ級の中に何かが、あるいは誰かが存在していると?」
「そういう事になるだろうな。……お、来たか」
呟きながら視線を向けるのは、この格納庫へと入ってくる複数の車両。そのどれもに銃を持った兵員が満載されている。いや、中にいる奴を見つけるだけなら俺のスライムを使えば一発なんだが、魔法やスライムといった能力に関しては極力秘密にしておいた方がいいとレモン達にも言われてるしな。それにこいつらは今は友好的だが、それはあくまでも俺達が戦勝国だからこそだ。こっちの持っている力の秘密なり何なりは知られないに越した事はない。
「アクセル殿、準備は整いましたが……」
「ああ、艦の中に突入させてくれ。一応内部にいるのはテロリストの類と想定する。……構わないよな?」
視線をパルーデへと向けると、苦虫を噛み潰したような表情で頷いている。
「仕方ありません。もし本当にテロリストなのだとしたら、対処の方はお任せします。出来れば私達の手で片付けたいのですが、ここは連合軍の基地ですからそちらに従います」
パルーデが頷き、サニーが兵隊達に突入命令を出す。
その命令に従い、車両から降りて整列していた100人近い兵隊達が次々にナスカ級の中へと突入していく。
「いや、取りあえず50人程度って言わなかったか?」
「一応念には念をと思いまして。何しろもし潜んでいるのがコーディネーターだとすると、色々と厄介な事態になりますし」
そのふくよかな顔を深刻そうな表情へと変えてそう返してくる。
まぁ、戦争でコーディネーターの優秀さは嫌という程に見せつけられたんだから無理もない。ファーストガンダムですらジオンと連邦の国力差は30倍程度だというのに、このSEED世界ではプラントと地球の国力差は数十倍から数百倍だ。連邦とジオンどころじゃない程に国力差が開いていたのに
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