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トライアングラー+α
二話
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たしかにバリーの身長は170あるか無いか程度。ゼントランもいるフロンティアではかなり小さい部類ではあるが…

「しかし、あのキック久々にみたな…」

「俺
はハイキックくらったのか…しかし、人の意識を刈り取るぐらいのキックって…」

「あの人は元プロの格闘家だよ。高校生の時にな。普段はフロンティア大学で、スポーツを専攻してる。」

通りで鋭いキックを放つと思った…

「なんでSMSに入ったかは知らないけど、あの人について行けば、バカみたいに体力はつくよ。」


「全く…とんでもないところに入ったよ。」

「それだけは同感だよ。アルト姫。」

「ミハエル!テメェ!」




翌日…

「昨日はすまなかったな、早乙女アルト准尉…めんどくせえ…アルトでいいか?」

「どうぞ好きに呼んでください」

アルトは完全にふてくされている。

「じゃあ、アルト!当分は訓練についてけるだけの体力を付けてもらう。バルキリーのシュミレーターはミシェルの担当だったな。」

とりあえず下のトレーニングルームに来いとだけ伝えて、その場を去った。地獄が待っているとも知らず…


「くたばんなよ!さぁ後50回!」(トレーニング担当バリー)

「なにをやっている!真ん中を狙えと言っただろう!」(射撃担当オズマ)

「27回目の撃墜おめでとう。」(バルキリー担当ミシェル)

「ここで、航空高度と、宇宙での相関を…ちょっと!寝ないでくださいよ!アルト先輩!」(座学担当ルカ)


こんなアルトの訓練生活は、一ヶ月を過ぎた。

「実際どうなんだ?アルトの素質は。」

「さすがに元歌舞伎役者ですよ。基礎的な体力と精神力は人並み以上ですよ。」

トレーニング中のバリーに、オズマが話しかけてるが、バリーは気にする素振りすらない。

「しかし…非番だってのにトレーニングとは…お前休日を過ごす恋人でもいないのか?」

「それは旦那だけには言われたくねーっすよ。」

バリーは、トレーニングを切り上げると、愛車のバイクに乗り、家路につくことにした。





サンフランシスコの交差点で、信号待ちをしていると、どこからか、女の声が聞こえた。

「離しなさいよ!」

「いいじゃんかよー!やっぱこの子シェリルそっくりじゃん!」

見過ごすのも目覚めが悪いな…助けてやるか!

バイクを止めて、チャラ男に絡まれてる女の子を助けることにした。

「なぁ!だから俺たちと遊ぼうよ!」

「ならよぉお兄さん、俺と遊ぼうや。」

後ろからガシッと腕をつかみ、後ろにひねった。

「テメェ!何しやがんだ!」

「いやぁ、なんか女の子が嫌そうにしてたもんで、つい…」


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