第一章 平凡な日常
39、謎の集結率は何なんだよ!
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ズボンからケータイを取り出した白蘭。
オレと凪もそれぞれケータイを取り出した。
うわ、白蘭のケータイ、スマホじゃん。
マジで?
「送信するよー。ピッと」
「おう、サンキュ」
「ありがとう」
それぞれ交換し終えると、白蘭はズボンに凪はハンドバックにケータイをしまった。
オレは普通にテーブルに上に放置だが。
そのあと、することも話すこともなくなり、とりあえずお茶を飲む。
「て言うか待て白蘭。お茶とマシュマロって合うのか?」
「合わないよ」
「じゃあなんで食えんだよ……」
「好きだから!」
……こいつの味覚は大丈夫だろうか。
正一のリアクションを見る限り、どうやら通常運転と言うか、いつも通りらしい。
「そう言えば、白蘭サンはイタリア人なんだよね」
「ん? ほーはほ」
「食ってから喋れ!」
思わず突っ込むと、白蘭は口のなかに詰め込まれたマシュマロを、お茶で流し込んだ。
その場にいた全員がドン引きしたのは言うまでもない。
いや、マジでないって。
「て言うかイタリア人なのか? そのわりには日本語うまいけど」
「そりゃそうだよ。イタリア人ってだけで、生まれも育ちも日本なんだから。あ、でもちゃんとイタリア語も話せるよ♪」
「「へー」」
見事に凪とハモる。
正一は知っていたらしく、ね、みたいな顔をしている。
「甘いもの大好きだから、くれたらなつくかも」
「それは暗にくれと言ってるのか?」
「うん♪」
ですよねー。
ん、甘いもの?
そういえば家にあったようななかったような……。
あ、ラ・ナミモリーヌで買ったチーズケーキと大量のイチゴ牛乳があるじゃん。
思い立ったが吉日。
冷蔵庫にそれを人数分取りに行く。
一人じゃ大変だろうと思ったのか、凪が手伝いに来てくれた。
「よしよし」
「かっ要……!?」
ハッしまった!
あまりに可愛すぎて思わず撫でてしまった!
ごめんよ凪。
「さ、持ってこうぜ」
「うん」
テーブルに四等分にしたチーズケーキと四人分のイチゴ牛乳を置く。
その時の白蘭の目の輝きようと言ったらもう、笑うしかない。
席につくと、パックにストローを指してイチゴ牛乳をのみ始めた。
そしてそれは、ある意味不意打ちだった。
「要チャンと凪チャンってさあ」
笑顔のまま、突然白蘭が口を開いた。
「端から見たらお似合いのカップルだよね」
「ぐふっ。げほっ……ごほっ……」
思いきりむせた。
凪は凪で、顔を赤らめて俯きながらチーズケーキを食べていた。
「てんめぇ」
「あは
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