第一章 平凡な日常
38、謎の少女現る!
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ご飯できてるよ」
髪を拭きながらリビングへ行くと、作りたての料理が並んでいた。
っておい、何で肉料理ばっかなんだよ。
だからお前はオレを殺す気か。
「残したら咬み殺す」
「……鬼だ」
「因みに、弁当も作っておいたから。肉料理で」
「…………閻魔大王だ」
「それに、仕事が溜まってるから食べたらすぐバイクで行くよ」
「………………もうやだ」
†‡†‡†‡†‡†‡
「オエエエェェッ」
無理、マジでもう無理。
強制的に肉食わされるし、直後にバイク乗る羽目になるし、イチゴ牛乳没収されるし……。
て言うか、弁当まであの肉ラッシュとか、オレの命今日までかも。
襲い来る吐き気に耐えながら、なんとか2―Aの教室までたどり着く。
ガラッ
「おはよう、霜月さん」
「ゲッ」
こいつのこと忘れてた!
こいつがいるから学校来たくなかったんだよ!
やっちまったなぁ、とか思いつつ席に向かう。
「てかついてくんな!」
「いや〜ウチの席、ここなんよ」
「んなっ!?」
そいつが指したのは、オレの斜め二つ前の席。
そう言えば昨日見たときそこにいた気がしなくもない……。
「あれ、ウチって嫌われてるん?」
「知るかよ。つか、何のようだ」
とりあえず、誰かは知らんがオレに近づくってことは何かしらの目的があるはずだ。
てか目的なかったらキレる自信がある。
「ん、そや。ウチと友達になってくれへん?」
「はあ?」
今こいつ何て言った?
オレと友達に?
「なにがどうなってそうなるんだよ」
「うーん……なんでやろな♪」
ダメだ、本気でこいつが解らない。
「自分、なんやチャラいやん」
「チャラいってなんだよ。そう言われたのは初めてだぜ」
「それ」
そう言って指してきたのは、オレのブレスレットとペンダント。
それと、ベルトについているチェーン。
あ、いや、チェーンは、な?
その……はい、そうですよ、カッコつけですよ。
恭にアクセの許可もらってたから進級してチョーシくれてますよーだ。
「つーか、チャラいやつだったら獄寺がいんだろ」
「もう友達や」
「早!?」
こいつ、思ったよりも侮れねぇ。
「それに」
「ん?」
「その髪色、綺麗で好きやねん、ウチ」
………………。
思わず呆けてしまった。
オレが忌み嫌われる原因だった、このエメラルドグリーンの髪。
並中に入ってからは誰も触れることはなかったが、やっぱり視線は気になっていた。
綺麗だとか、好きだとかって、そう言ってくれた
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