第十七話
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いい切歌と調が使う。
「悪いデスが、エリカの相手はあたしたちデス!」
「兄さんの邪魔はさせない」
そして、二人は自分の獲物を使ってエリカに攻撃を仕掛け、二人を分離する。
「エリカ!」
「仲間の心配をしてる暇はないぞ!」
そして、一瞬エリカのほうに気を取られた隙をつき、護堂に攻撃を仕掛ける。
十連撃くらい加えたのだが、初撃以外は一発も当たらなかった。
「今のタイミングで避けるか。護堂、おまえもう人間止めてるな」
「それはお互い様だろ!なんで一撃しか喰らってないのにこんなに抉れてるんだよ・・・!」
護堂は傷を抑えながら苦しそうにうめき、言霊を唱える。
「全ての敵よ、我を畏れよ」
「それは・・・いやな予感がするなあ!」
そして、その予感にしたがって走り、槍を振るう。
「全ての悪しき者よ、我が力を畏れよ。今こそ我は、十の山の強さを、百の大河の強さを、千の駱駝の強さを得ん!雄強なる我が掲げしは、猛る駱駝の印なり!」
「な・・・!」
護堂は言霊を唱え終わると同時に足を蹴り上げ、槍を砕いてきた。
そして、そのまま蹴りを放ち続けてくる。
「なるほど・・・そういや、護堂はウルスラグナから十の化身を簒奪したんだったな!」
「そのことは知ってるのかよ!」
「当然だ!で、さっきの言霊から考えて、これは駱駝の化身!効果は・・・格闘センスの向上にキック力強化、痛みに鈍感になる、か!」
「細かく知ってるな!」
護堂は蹴りを撃ち続けているので、俺は蚩尤の権能を使って盾を作って防ぎつつ、ダグザから簒奪した権能を使って、護堂の権能を見抜いていく。
へえ・・・一つ、面白い権能があるな。
「我は盗人である。天上より民に火を与え、進化を支えたものである」
護堂に聞こえないよう小声で言霊をつぶやき、護堂の蹴りを避けてその腹を殴る。
が、もちろんたいしたダメージはなかったようで、懐に入り込んだ俺を蹴り飛ばす。
「イッツー・・・骨が折れたな、これは!」
「そう言いながら槍を振るうのはどうかと思うぞ!」
で、普通に痛かったので、怒りに任せて槍を振るうことにした。
「わが内にありしは天空の雷撃。社会を守る、秩序の一撃である!今ここに、我が身に宿れ!」
俺はゼウスの権能を使い、槍に雷を纏わせる。
「焼けろ!感電しろ!」
「危険なもんをヤケクソ気味に振り回すな!」
護堂はそう言いながら靴の裏で俺の槍を弾き、回し蹴りを放つが、その一点の雷の密度を上げ、蹴りを殺し、
「雷槍斬刃!」
雷を纏った槍二振りを交差するように振り、雷を流し込む。
が、護堂は気にせず蹴り込んでくるので、慌てて盾を作り、防ぐ。
「そういえば、痛みに鈍
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