一話
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うと、アタッシュケースから、資料を持ち出した。
「お前のスカル小隊復帰が決まったぞ。フェニックス小隊がお前1人じゃ動けないだろう。当分はまたウチでやってもらうぞ!」
元々はスカル4とは、バリーの事であったが、昇進とともに、フェニックス小隊を任されることになったのだ。
「また旦那にスカル4と呼んでもらうと思うと、ワクワクしますよ。」
「いや…コールナンバーは、スカル5だ。」
「じゃあスカル4は?」
「前の戦闘で、ギリアムがやられた後、誰かがあのバルキリーに乗って居たろ?そいつが、正規入隊する。」
一瞬ムットしたが、俺も大人だ…コールナンバーなんぞ関係は…
「我慢したって無駄だぞ。青筋がたってる。」
後ろから、医者でもあるカナリアに叩かれた。
「姐さんまで…しかし、その早乙女ってやつはどんなやつなんですか?聞くとこによると、ミシェルの友達だそうじゃないっすか!」
「まぁな。だから、当分は、お前とミシェルで、シゴいてくれ。頼んだぞ。」
ふてくされたような顔をするが、オズマの頼みを断ることなどできず、渋々了解した、入寮は明日だというので、バリーも戻って準備をすることにした。
「オズマ…いいのか?」
カナリアが、心配そうにオズマを見つめた。
「あいつも、部下を失って、精神的に参ってるだろう…吹っ切れる要素を作ってやらねばな…」
車中、バリーは、なんとも言えない気持ちにさいなまれていた。
初めて指揮を執った隊での失態…そして初めての部下の殉職…
「俺があのとき、考え無しにつっこまなければ…」
誰に言うでもなくつぶやく…
「クソっ!!!!」
思わず感情が出てしまい、ハンドルを叩いた。
車通りの少ない道路で虚しく車のホーンだけが鳴る…まるでバリーの、フェニックス小隊の面々のやり切れない気持ちを代弁するかのように…
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