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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
第六話「過去/SPAT」
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僕の過去、それは忌まわしき記憶。そして僕の人生を狂わせた憎き思い出。
「どうして……皆僕を避けるの?僕は、皆と友達になりたいだけなのに……」
夕暮れ時の教室で僕は泣きながら訴えていた。
(それは無理、だってあなたは私達とは違うんだもの)
背後からその声が聞こえた、声の主はなのはだった。
「なのは……!?」
(それはお前が人間じゃないからだ……)
次は恭也さんの声だ……どうして!?
「……!?」
(この世に生きているだけで迷惑なんだから)
美由紀さんまでも……
「……」
(そうだ、お前は邪魔者だ……)
「し、士朗さん!?」
穏やかな士朗さんまで……
(消えてしまいなさい……)
桃子さん?あの優しい桃子さんも……
(怖いよ……どうして私たちと話すの?)
すずかちゃん……
(あんたなんか大っ嫌い!どっかに消えてよ!?)
アリサちゃん……
(おい、チビ野郎!)
牛島君……
(この危険分子!)
最小院君……
(この、化け物……!)
委員長!?ち、ちがう……
「ちがう……!」
(何が違うの!?)
「ぼ、ぼくは……」
僕は、頭を抱えて叫んだ。
「僕は…化け物じゃない――――!!」

ガバッ……
「……!?」
勢いよくベッドから起き上がった。汗だくになって僕は時計を見た。時刻は丁度午前二時を回ったところ……
「夢……?」
夢なのか?そう思うと僕はホッと胸をなでおろし、再び眠りに就こうとしたが、先ほどの悪夢がトラウマになって寝付くことが出来なかった。
翌朝、僕は何だか皆の前に出ることが出来なくなり、早朝から置き手紙を書いて家を出て行った。
「行こう……」
久しぶりに自転車に乗って登校する。これまではなのはと一緒にバスで通学していたから、それまでの間使わなくなっていたから周りには少し草が茂っていた。
「……」
僕は自転車で学校へ登校した。学校の正門には腕時計を目に委員長が学校へ入る生徒達に挨拶を交わしている。今までは帽子を深くかぶってしかくぐれなかった正門だが、今ではあまり必要なくなった。
「あら蒼霧君、おはよう?」
「あ、委員長……おはよう」
「ん?今日は高町さんと一緒じゃないのね?」
「うん、たまには自転車で行こうかなって……」
「そう、運動には良いわね?私も今度やってみようかしら……」
そんな委員長を通り過ぎて、玄関の下駄箱へと入った。そこには最小院君が自分の背よりも高い自分の下駄箱に悪戦苦闘していた。
「おはよう……」
「……あ、おはようございますタケル君」
「大変そうだね……?」
「ええ……あ、お構いなく!最近跳力が上がったので大丈夫です」
「え、うん……」
最少院君は、自力で上履きを取ろうと頑張っている、ここは彼の言葉通りにしてあげた方がいいかもしれない……
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