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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
第六話「過去/SPAT」
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ジュエルシードを求め会うため、勝負!」
「……!」
僕とゼロ、そしてなのはとフェイトは激しくぶつかり合った。
僕のバスターとゼロの刃が衝突し、激しい音を上げる。
「フェイトちゃん!」
上空で戦う会う二人の少女の内なのはは相手のフェイトへそう問う。
「……!?」
名を呼ばれ、フェイトは目を見開く。
「話しあうだけじゃ、言葉だけじゃ何も伝わらないって言ってたけど……だけど、話さないと、言葉にしないと伝わらないことだってきっとあるよ!?」
「……」
「ぶつかり合ったり競い合ったりするのは仕方ないけど、何も知らないでぶつかる会うのは私嫌だ!」
そのなのはの悲しげな瞳がフェイトに伝わる。そしてロックマン側のほうにも、
「やめてくれ!ゼロ君、僕は君と戦いたくないんだ!!」
「甘いぞ?タケルとやら……和解などで戦いにケリがつくとでも思ってか!?」
彼の高速な剣さばきを交わしながらも、僕はバスターを放たず説得を続ける。
「何故だ……何故反撃しん!?」
「したくないから!君と戦いたくないからだよ!?」
「馬鹿にして……!」
「違うっ!」
そうして僕はあの時のように彼の持つセイバーの握り手を受け止めて彼の動きを止めた。
「離せ……!」
また僕の脇腹に蹴りが入るが、それでも僕はひるまなかった。それを見てゼロは目が驚く。
「……ゼロ君、確かに君が言う通り戦いの中に和解なんて出来ないかもれない。けど……だけど!何もしないままむやみに戦い続けてしまえば、いつしか誰かが傷つき、大切な人だって失ってしまうかもしれない!!」
「……!!??」
タケルの言葉を耳に彼が思い抱いたのは守れずに失った幼馴染の顔だった。
「ゼロ君……僕は、「ヒーロー」が嫌いだった……」
「……?」
「大勢の人の命を奪って自国で英雄と称えられるヒーローが憎かった。だから偶然ロックマンになってヒーローになったとき、僕は怖くなった。イレギュラー化したジュエルシードを集めるのだって最初のちょっとした勢いだけだった。けど、今は違う!自分の意思でロックマンになって皆のために戦っている!誰かが目の前で傷つくのは嫌だから、大切な人達を守りたいから、僕は……誰も傷つけず、皆を救うヒーローになると決めてロックマンの道を選んだんだ!」
「……」
ゼロは決意の固いタケルの目と気迫に圧倒されそうになった。彼は命に代えてまで他者を全て守り通す、誰かのために戦いたいという強い正義感に満ち溢れていた。
それなのに、自分は守るものを失い、ただ命令のためだけに感情を押し殺して戦い、目の前の存在を破壊し続けてきた。
「お、俺は……!」
「フェイト!ゼロ!惑わされるんじゃないよ!?」
「「……!?」」
その声を挟んできたのはアルフであった。
「コイツらは生温かい家庭で恵まれながら育ったガ
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