第九話 『悪鬼邪神の村』
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夜。空には金色に光り輝く満月がココナッツ村を照らし出していた。ココナッツ村には三人と一匹の影・・・ではなく、約百人の影と一匹の影が地面に黒く伸びていた。
ナ「・・何で村の人たちが外に出て来てんだよ・・・」
『邪神』を恐れて家を出て来ないと思っていたココナッツ村の人達は全員槍や斧、鍋の蓋やしゃもじ、桑や石ころなどを持って夜のココナッツ村に出て来ていた。
グ「おい、村長さんよぉ〜、何してんだ?こんな時間に?」
シ「実は、この村に住むホーリーという少女が、「旅人さんたちが『邪神』を倒してくれる。」と村中に言っていたのを聞きまして、村人全員、皆さんの援護をさせていただく事にしました。」
ハ「ホーリーが言ったのかーーーっ!!」
あいつぅ〜・・・!!でも、今腹立ってても仕方がねぇ。今は『邪神』を封じ込む事だけに集中だっ!すると、遠くの方で黒い影が見えた。その影はだんだんこっちに近づいて来る。
村3「き、来たっ・・・!」
村4「じゃ、『邪神』よ・・・!」
村5「ひぃぃぃ・・・!!」
みんな『邪神』に怯えるが、誰一人、この場から立ち去る奴はいなかった。
リ「ココナッツ村の人たちは、皆さんすごく勇気があるんですね〜。」
ナ「あぁ。」
責任重大だな。余計に失敗は許されねぇぜ。燃えてきたぞーーーっ!!そして、『邪神』は俺達の前に姿を現した。闇のような真っ黒な髪の毛に光の射していない赤い瞳がすっげぇ〜不気味だ。口が頬と同じくらいのところまで裂けていた。その裂けた口から二本の犬歯が覗く。ますます不気味だ・・・
邪「ん?今日はやけに人が多いな。」
バカデカイ不気味な声がココナッツ村に響き渡る。
邪「いつもより多めに災難を与える事が出来る。これほど嬉しい事はない。」
『邪神』が嬉しそうに赤い瞳を細めて笑う。俺たちや村の人たちには、不気味にしか見えなかったけどな・・・俺はそう思いながら、深く息を吸い込み、頬を膨らませると、
ナ「火竜の・・・咆哮ッ!!」
邪「むっ!?」
俺の咆哮を『邪神』はあっさりかわした。
邪「はて?この村に口から炎を噴出す人間なんかいたか?」
ナ「やいやいこの不気味野朗ッ!!とっととココナッツ村から出て行きやがれっ!!」
邪「だぁ〜れがガキの言う事なんか聞くか。この村に最高の惨劇を贈ろう。」
グ「村から出て行かねぇなら、アイスメイク、槍騎兵ッ!!」
邪「ぬっ!?」
グレイのアイスメイクも『邪神』はあっさりかわした。
邪「はて?この村に手から
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