第44話 修学旅行−3日目−その4
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ていた。
まぁ気持ちはわかる。
で、学園長。
「なんじゃと! わかった。直ぐに助けに行ってくれ」
しーん。
「どうしたんじゃ? サギ君いるんじゃろ?」
「いえ、いますが。行く理由がありません」
「む。どういうことじゃね?」
「どうこうもネギが捕まったのは自業自得ですし、近衛を無事に保護した限り、ここで他の生徒共々守らなければ」
「な。それはそうじゃが。ネギ君はお兄さんじゃろ」
「いえ、血は繋がっていますが既に兄ではありませんね。それから二度とサギと呼ばないで下さい。次から返事はしませんので」
「ええぃ。もういいわい。君には頼まん! 瀬流彦君、エヴァを呼んでくれたまえ」
「ここにいるぞ、じじい」
「おぅ。もうおったか。聞いての通りじゃ。ネギ君の救出を依頼したい。報酬は」
「だが断る」
「ナニッ!!」
「『このエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルの最も好きな事のひとつは自分で強いと思ってるやつに「NO」と断ってやる事だ………』クククッ。日本人はこう断るんだろう、じじい」
ここでJOJOですか、エヴァンジェリンさん………。
うわぉ、学園長涙目だな、きっと。
「馬鹿な、わかってないのか遠坂君。ネギ君が捕まっている今、きっと良からぬ事を」
「関係ないですね。良からぬ事というのが術師の法に背くモノならば、ここは京都。関西呪術協会が粛正するでしょう。もっとも? 手に余るようなら中部魔術協会の上から指示が来ますよって、それから対処しますよ。なんならついでにネギも助けましょうか?」
「なっ」
「ククククッ。なるほどなるほど。抜け目がないなぁ、暁。良いだろう、詠春を石化したとかいう魔法使いは相手をしてやろう、貴様には手に余りそうだからな。いいか、これは1個貸しだからな!」
「了解、了解。まさしく手に余るんでエヴァに頼もうと思ってました。よろしくお願いします」
「フフフフッ。よかろう。最強の魔法使いの最高の魔法を見せてやろう。ふはははははははは」
そう言って部屋を出るエヴァンジェリン。きっと出番が来るまで自分の部屋でワインでも飲むんだろう。
とにかくこれでフェイト対策もばっちりだ。
「じゃぁ瀬流彦先生、話しは済んだようなんでボクはこれで」
そう言ってオレも部屋を出る。学園長? 何か叫んでいたけど聞く必要もないよね。
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