第一章 平凡な日常
37、いつの間にか2年生
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霜月さん!?」
「文句あんならお前がなればいいだろ沢田」
そう言ったとたん、引っ込んでしまった。
ちっ、意気地無しが。
「要、マジで死んじまうぜ?」
「勘違いすんなよ。オレが飛び降りるのは、オレが選ばれたときだけだ。とどのつまり、推薦を取り消せばいい話だぜ」
「それは……」
「よっしゃ、飛び降りる」
窓の枠に手をかけて身を乗り出す。
さすがに、やっぱ五階って高いよな。
確か一階分が3bだから、3×5で15b。
すっげぇ。
「ちょい待ちぃな。自分が何しとんのかわかってるん?」
「は?」
と、何故かここで出てきたのはあの関西少女。
てか本気でこいつ誰だよ。
「悪いが、オレは有言実行タイプなんだよ。じゃあな!」
窓枠を飛び越えると、一瞬オレの体が浮いた。
フリーフォールってこんな感じなんだろうな……。
って言うか、どうやって着地しようか考えてなかった。
とりあえずテキトーにブレスを弄くる。
減速と力の分配と猫の原理とetc.
「よっこら……せっ」
スタッ
「よし、完璧」
『霜月さん! 大丈夫ですか!?』
上の方から沢田の声が降ってくる。
見上げると、クラスの連中がほとんど顔を出していた。
何て答えるか考えた挙げ句、沢田の隣に長谷川((あの女))の顔が見えたからウザいほどのドヤ顔を送ることにした。
「もし恭が来たらバックレたって言っておいてくれ」
『ちょっ霜月さん!』
『要! 忘れ物だぜ!』
武の声と共に、オレのスクールバックが落ちてくる。
どうせ中身は霜天氷龍しか入ってねぇから軽いんだけどな。
「サンキュ」
軽く手をあげると、オレは家へと帰った。
後ほど、メールでロンシャンが学級委員長になったことを知らされた。
家に襲撃に来た恭によってこってり絞られたのは言うまでもなく。
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