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落ちこぼれと史上最強の猫
第一部
第一章 レイタ=トキヤ
落ちこぼれの学園生活1

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「そこまでっ!!」                                         審判の合図で両者は拳を収める。                                   次の組み合わせが発表され、審判が合図する。                             これは格闘義塾武術科の恒例行事で、指導者の前なら実戦同様に相手を潰し掛けたとしても、指導者が止めてくれるという修行には最適な組み手らしい。                               「ようっ、相変わらずシケた面してんな」                               後ろを向くと、さっきまで闘っていた奴が話しかけてきた。名前はゴウキ=センダ。身長は俺より20cmも大きく、193cmもあるらしい。体は筋肉質でこいつの拳を食らえば体が吹っ飛ぶくらいだ。            「ほら、次がお前の番だぞ」                                                                                       俺の番は開始1秒で終わった。もちろん勝ったわけではない。俺が棄権しただけだ。それも、今回だけじゃなく今まで全てだ。                                           この恒例行事はランキングが付くので、それを全て棄権している俺のランキングは、ぶっちぎりの最下位だ。                                                   「あ〜あ、また散々うるさく言われたぜ」                               いつも通りに先生に呼び出しを食らい、家に帰る途中、一匹の猫が倒れていた。              「お〜い、生きてるか〜?」                           猫を抱いても起きず、仕方がないので家に連れて帰ることにした。
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