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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第191話(美冬ルート)】
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ぴくっと反応し、頬を紅潮させて俺を見つめる美冬に――。


「ほら、美冬に涙なんか似合わないぞ?」

「うぅ……いきなり顔さわったらビックリするじゃん……」


 指で涙を拭うと、はにかむ美冬を優しく撫でる。


「さて、美冬。 戻ろうか?」

「……そうだね。 お兄ちゃ――じゃなくて、ヒルト? 立たせて……?」

「ん? ふふっ、お姫様は甘えん坊だな。 ほらっ」

「お、お姫様じゃないもん……」


 差し出された手を取りながら上目遣いで見る美冬を、勢いよく立たせる。


「……ありがと、お兄ちゃん」

「ん? もう名前呼びはいいのか?」

「うん。 ……でも、たまには良いかな……? ヒルトって呼んでも……」


  そう言う美冬だが、美冬の本心としては呼びたいのだろう。


「構わないぞ? まあ皆の前でヒルトって呼ばなければな」

「わ、わかってるってば! へへっ、ありがとお兄ちゃん♪」


 小さくガッツポーズすると、無意識なのか胸の谷間が強調されて思わず視線を逸らした。


「じゃあお兄ちゃん、戻ろう♪ まだ始まったばかりだもんね♪」

「……だな。 よし、戻るか」


 笑顔で応えると、美冬も満面の笑みで返し、俺達二人は皆の元へと戻っていった――。
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