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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第191話(美冬ルート)】
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つき、豊満な乳房を押し付けてくる。


「……ヒルト、やっぱり……セシリアやシャルの方が嬉しいよね……?」

「ん? 何の話だ?」

「そ、その……妹におっぱい押し付けられても困るでしょ? 兄妹だし……セシリアやシャルなら、お兄ちゃ――じゃなくて、ヒルトも喜んだかなって……」


 ……声に元気がないのは気のせいだろうか?

 というか、何故に胸の話をするのか……たまに美冬の意図がわからないが。


「……別に嫌じゃないぞ? 他の兄妹と俺達は違うからな、別に美冬のおっぱい押し付けられても思うことは柔らかくてラッキーぐらいだ」

「……ヒルトのえっち。 ……へへっ、でも迷惑じゃなかったらいいの。 お兄ちゃ――じゃなくて、ヒルトにスキンシップするの、好きだもん」


 そう言って抱く力を込める美冬――同時に、更に胸の感触が――。


「……まあ俺も美冬とのスキンシップ好きだからな。 ……ただ、一線は越えないように気をつけないとな」

「……一線って?」


 聞き返してくる美冬は、更にわざと押し付けてくるように抱き締めるのだが――。


「な、何でもない! だから気にするな!」

「……はぁい〜」


 間延びした返事と共に、抱く力を弱める美冬――と、ここで係員から。


「そろそろ準備は良いですか? いきますよ?」

「あっ、了解。 美冬は?」

「ん……大丈夫。 ヒルトと一緒だもん」

「わかりました。 リラックスして暫く待っててくださいね〜」


 係員がそう告げると、ホッと一息つく美冬。


「……ISと違って、直接加速を感じちゃうからやっぱり不安になっちゃ――ひゃあぁぁあああっ!?!?」

「暫く待っててって嘘かよ!?」

「はい、嘘です♪」


 そんな係員の言葉に、心の中で呪詛の言葉を呟く俺とは対照的に、美冬はいきなりの事に叫び声をあげることしか出来なかった。

 流れ出る水が、滑り落ちる俺達二人を加速させ、一気に下まで流れ落ちた。

 その間、美冬は怖かったのか叫び声をあげつつ、更に力を込めて抱き締めるだけだった。

 下まで滑り、水飛沫を立ち上げて止まると美冬は荒い息を整えるように――。


「はぁっ……はぁっ……。 もぅっ! いきなりは怖いじゃないッ!」


 顔だけを振り向くと、涙目でウォータースライダー上部にいる係員に怒っていた。


「ははっ、そう怒るなよ。 係員の人も仕事なんだから」

「むぅ……。 いきなりは怖いんだから仕方ないじゃない」


 美冬は腰を抱いた腕を離すと、俺は向き直す。

 怖かったのか、怒りながらもやはり涙目のままだった。

 手を美冬の顔に添えると、
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