暁～小説投稿ｻｲﾄ～:IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》【第１９１話(美冬ルート)】

暁～小説投稿ｻｲﾄ～

IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》

【第１９１話(美冬ルート)】
[1/4]

――ウォータースライダー前――

「……へへっ、やったね！」

　そう言って俺に向かって可愛らしくポーズを取り、親指を立てながらウインクしてじゃんけんに勝った事をアピールした美冬。

　臨時開催されたじゃんけん大会の勝者は妹の美冬だった。

「えへへ♪　やっぱり私とお兄ちゃんの絆の強さは、神様でも断ち切れないのよね♪　なんてね♪」

　太陽の光が燦々と降り注ぐ中、その太陽にも負けない眩しい笑顔を見せる美冬――勝てたのが嬉しいからだろう。

「負けましたわ……。　ですが、美冬さんでしたらわたくしは問題ありませんわよ。　……い、いずれはわたくしの義理の妹になるかもしれませんもの……」

　美冬が勝ったのを見て、素直に負けを認めるセシリア。

　最後の方は何やら呟いていたのだが、周りの音にかき消されて耳には届かなかった。

「まあ、美冬がヒルトと滑るならアタシも文句はないわね。　――って、べ、別にあんたが気になる訳じゃないんだからねッ！？」

　……何故か俺が怒られてしまうという罠。

　よくわからないが、鈴音も美冬に負けたのは悔しくないようだ。

「ヒルトと滑りたかったけど、美冬とヒルトなら僕も問題ないかな？　二人とも、楽しんできてね？」

　そう後ろに手を組み、満面の笑みで言うシャルだが、その時に弾む二つの乳房に目を奪われたのは内緒。

「ふむ、美冬は強いな。　……流石は嫁の妹だ。　美冬なら私も特に問題はない」

　そう腕を組み、うんうんと頷くラウラも、皆と同じように納得している様に思えた。

「では皆さん、わたくしたちは下でお待ちしましょうか？」

「そうね、そんなに時間かからないかもだし」

「うん。　じゃあヒルト、美冬、僕達下で待ってるね？」

「うむ。　では二人とも、下で待ってるぞ」

　四人それぞれがそう言い、来た道を戻って下に降りていった。

「うーん……。　やっぱり私だとあまり悔しがらないのは妹だからかなぁ……？」

　人差し指を顎に当て、軽く首を傾げる美冬。

「……さぁな。　何にしても、美冬が勝ったんだ。　ほら、並ぶぞ？」

「はーい、じゃあ【ヒルト】、一緒に滑ろうっ♪」

　突然の下の名前呼びに面食らい、驚いていると俺の右腕をとって腕を絡ませ、ぴたりと美冬が身を寄せてきた。

「……何故いきなり名前呼びなんだ？」

「え？　……いや、なの？」

「別に嫌じゃないけどな、いきなりだとビックリするだろ？」

「……それもそうだけどさ。　……やっぱりお兄ちゃんって呼ぶ方が……いぃ？」

　見上げるように見つめてくる美冬は、いつもの美冬とは違って不安な表

[8]前話前書き [1]次最後 [2]次話

※小説と話の評価する場合はログインしてください。

[6]

[0]目次に戻る

暁～小説投稿ｻｲﾄ～
利用規約/ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰﾎﾟﾘｼｰ
利用ﾏﾆｭｱﾙ/ﾍﾙﾌﾟ/ｶﾞｲﾄﾞﾗｲﾝ
お問い合わせ

2025 肥前のﾎﾟﾁ