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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第191話(ラウラルート)】
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るラウラは新鮮だと改めて思う。
……あんな濃厚なキスをしてきたラウラと、今のラウラは別人ではないかと疑いたくなるぐらいだ。
繋いだ手を見つめ、その頬を朱色に染めるその姿を見たカップルの女の子達が、皆あの子凄く可愛いという声が耳に届いてきた。
ラウラは不思議と同姓に可愛いと思われる傾向にある。
事実、クラスの子も、ラウラが丸くなってからは頭を撫でに来たりとまるで小動物を可愛がる様な態度なのだ。
「ほら、並ぶぞ? せっかく勝ったんだ、ちゃんと滑らないとな?」
「そ、そぅだな。 ……ヒルト。 その……こういう事は初めてだから……至らない所があるかもしれないが教えてほしい……」
「……当たり前だろ? 安心しな、ちゃんと教えるから」
そう告げ、空いた手で撫でると気恥ずかしさからか視線を逸らした。
そんなラウラを笑顔で見ながら、俺達はウォータースライダーの列へと並んだ――。
並んでから数十分後、ウォータースライダーの回転率の高さからか、想像していたよりも早く順番が回ってきた。
「む? もう順番が回ってきたのか。 ……私としては、もう少しヒルトとこう手を繋いでいたかったのだが……」
「ん? ラウラは手を繋ぐのが好きか?」
その質問に、一瞬きょとんとした表情になるラウラ。
だが、次の瞬間には頬を赤らめつつ――。
「ひ、ヒルトと手を繋ぐのが好きなだけだ……。 あ、あまり言わせないでくれ……。 ――どういう表情をすれば良いのかがわからなくなる……」
そう困りつつ、気恥ずかしいのか顔を赤らめつつも眉を八の字に下げて見上げるように見つめてきた。
ラウラもだが皆はよく顔を赤らめる――理由はわかるのだが、そんなにしょっちゅう顔を赤くしていると体調崩さないのかが気になったりするのだが……まあ、体調崩せば言うだろう。
「……普段通りのラウラでいればいいさ。 それが難しいならいつも俺に対する態度でな」
「そ、そうか。 ……うむ、流石は私の嫁だ」
……謎にも褒められた(?)気がしないでもないが――。
「まあいいさ。 ラウラ、前がいいか? それとも後ろか?」
「む? ……前と後ろとは?」
「簡単に言えばウォータースライダーで、俺の前を滑るか後ろで滑るかだな。 カップルでだからどちらもくっつくこと前提での話だが……」
「ぅ……む。 ……どちらも捨てがたいな。 だが、今回は前にしよう」
一瞬悩む表情を浮かべるが、直ぐ様決断し、ラウラは前へと座る。
それを見た俺は、その後ろへと座るとラウラの腰に腕を回すのだが――。
「ふわぁっ!? な、なっ!?」
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